透けるほど薄くて軽い。“オバケ級”に進化した防水ウェア

  • 2025年3月7日
  • Gizmodo Japan

透けるほど薄くて軽い。“オバケ級”に進化した防水ウェア
Image: MILLET

ガジェットに限らず、機能性ウェアの素材も日進月歩。アウトドアブランドでは、特に機能性素材も日々進化しています。

今回取り上げるのは「MELLET(ミレー)」独自の防水透湿素材「TYPHON(ティフォン)」。同シリーズ登場から10年。さらなる進化を遂げた「TYPHON PHANTOM(ティフォン ファントム)」をご紹介します。

10年目を迎えるミレーの独自素材「ティフォン」

Image: MILLET

「ティフォン」シリーズが市場に登場したのは2016年。

ミレーはフランスのブランドですが、強い雨風に耐えうるウェアとして台風を意味する「typhon」に由来します。覚えやすいですね。

ウェアは当然、濡れないこと(防水性)が第一ですが、防水性と透湿性は「トレードオフ」。水が入ってこないようにすればするほど、ウェア内の湿気を逃す透湿性は制限され、その最適なバランスの取り方がどのブランドにとっても難しいところ。

Image: MILLET

防水性は「耐水圧」という数値で表現されます。嵐なら20,000mm、大雨なら10,000mm、小雨で5,000mmが目安となります。

透湿性は、例えば「10,000g/㎡/24h」なら、「生地1㎡あたり10,000gの水蒸気を24時間に排出します」ということ。数値が高ければ高いほど、「湿」気(しっけ)を「透」過(とうか)するということなります。

正直、透湿性はブランドによってその数値は計測方法が統一されていなかったりするので、なかなか公称スペックで比較するのは難しいところではありますが、各ブランドが公表している数値はハイエンドモデルでもだいたい10,000〜15,000程度。

Image: MILLET

そんななか「ティフォン」シリーズは、耐水圧30,000mm、透湿性50,000g/㎡/24hという、超絶ハイスペック素材なわけです。

トレードオフ関係にある「耐水圧」と「透湿性」において、ミレーが最適解として発表したのが「ティフォン」シリーズなのです。

“オバケ”(PHANTOM)級、防水ウェア

Image: MILLET

「ティフォン」がデビューして約10年、目指したのは「圧倒的な軽さ」への挑戦でした。 2025年2月に登場した「TYPHON PHANTOM」は、商品名が表す通り、オバケ(=ファントム)級の軽さ。

耐水圧と透湿性は、それぞれ50,000mm、透湿性60,000g/㎡/24hとさらにバージョンアップしながらも、重量はなんと132g(※最軽量モデル「PHANTOM FAST」の重さ)。

Image: MILLET MILLET「ティフォン ファントム トレック ジャケット(ユニセックス)」42,900(税込)

あまりの生地の薄さにインナーが透けるほどですが、それでもなおハイスペックを担保している秘訣は、表地と裏地に7デニールの極薄の生地を採用しているから。

極薄でも高い密度で編み込まれているので、防水性を損なうことなく、より高い透湿性を出すことができたわけです。

Source: MILLET

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