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抜群のバッテリー持ち。JBLの最新ヘッドホンは迫力の重低音

  • 2024年4月1日
  • Gizmodo Japan

抜群のバッテリー持ち。JBLの最新ヘッドホンは迫力の重低音
Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

最大再生時間はなんと65時間!

着け心地も快適です。低音強めなので、ジムで使ったら毎日が楽しくなりそう!

CES 2024で発表になったJBL最新のワイヤレスオーバーヘッドヘッドホン「JBL Live 770NC」は、2万2000円。ミッドレンジの製品らしからぬところもあるけど、見た目とアクティブノイキャン性能にあまりこだわらないなら「買い」かもしれません。

何よりも低音重視で、着け心地とバッテリー持ち、通話の音のいいのを探している人なら、きっと気に入るヘッドホンです。

JBL Live 770NC

これは何?

JBL最新のアクティブノイズキャンセリングヘッドホン

価格

2万2000円

好きなところ

・バッテリーがすごく持つ

・パワフルな低音

・操作がカンタン

・快適フィット

・マイク使用時ノイズをシャットアウトしてくれる

好きじゃないところ

・アクティブノイキャンで消えないノイズも一部あり

・見た目

・造りがチープ

デザイン:今一歩かな…

装備は必要最低限で、イヤーカップもマットな合成皮革。2万円以上払うなら、もう少しビルドにもこだわってほしかった…と思うのは贅沢でしょうか。特にメタル部分が自分的にはあまり好みじゃなくて、薄くて安っぽく感じちゃうんですよね。頭は小さい方なのに、少し伸ばさないとはまらないので、どうしても安く見えてしまって。

Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

ただ、この伸縮部は、今話題のタクタイル(指にクリック感が伝わってくる仕様)。こないだ友だち(♂)が新しいヘッドホンの自慢してたときにも、「タクタイルクリックで長さを確かめながら調整できるから、左右で長さが違う心配がない。何度も直す癖が抜けた」と言ってましたが、JBLのは目盛りまでついているので、左右の長さ調整はもうバッチリです。今度友だちに会ったら教えてあげなくっちゃ。

カラーは4色(黒、白、青、サンドストーン[ベージュ])。好みで選べます。カラーの美しさで、素材のチープ感から多少は注意がそれますね。

あ、でもヘッドバンドはJBLも結構力を入れていますよ。ファブリック素材がなかなかハンサム。革と違って、髪が引っ張られることもないですし、汗でベトベトになることもありません。適度な衝撃吸収力があって、何時間も着けっぱなしで作業に没頭しても、首にまったく負担がかかりませんでした。

重量256g。軽いから首に来ないというのもありますね。Apple(アップル)のAirPods Maxなんて384gもありますから、あれに比べたら全然軽いです。

Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

難点を挙げるなら、ボタンがルーズなこと。ナビゲーションはよく考えられているのに、肝心のボタンがゆるゆるで、動かした場所にとどまってくれないんです。始終動いて、変な音が出ます。

ナビゲーションといえば、操作性は抜群です。あらゆる操作に専用のボタンがあって、それぞれ違うボタンなので押し間違えナシ。最初は慣れが要るけど、慣れちゃったら操作ミスは滅多になかったです。

コントロール用のボタンは右のイヤーカップに集中していて、左はUSB Type-C充電ポートだけ。

ON/OFF切り替えはスライダーで行ないます。あとはボリュームと再生/一時停止用のボタンがあって、長いボタンは真ん中で割れていて、片方がアクティブノイキャン/アンビエントモードの切替え、もう片方がペアリング用ボタン。

使ったのは電源とかANCのON/OFF切り替えのボタンぐらいですけどね。初期設定さえ済ませてしまえば、ペアリングは自動で素早くできます。ペアリング用のボタンに触る必要は感じませんでした。

再生/一時停止したいときには、右のイヤーカップをタップ。これはしょっちゅう使いました。やっぱりタップのほうがラクちん。ちょっと人と話すときなんかも、何も考えずにできますもん。

Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

長話になるときや話に集中したいときには、イヤーカップで音が遮られるのもなんなので、もう外しちゃいます。すると自動で一時停止。話が終わって着け直すと自動で停止解除。便利この上なしです。ボタンがもうちょっといいルック&フィールだったら満点だったのになあ。 梱包も簡素です。2万円台ならジッパー付きのキャリーケースが入っていてもおかしくないんですが、こんなポーチが入っているだけでした。 パッドもポケットもなし。ここは減点かなあ。

家中にごっついハードケースがあると収納場所に困るので、訳者は袋で十分だけど
Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

サウンド:地下鉄でアクティブノイキャンできない

無茶苦茶パワフルなANCの製品を買いたい人は、770NCはパスでもいいでしょう。

ノイズキャンセリング性能はいつも地下鉄駅で試すんですが、アナウンスの声が完全に消えることはありませんでした。くぐもって聞こえます(要求が高いかもですが、SHURE Aonic 50 Gen 2はノイズが全然聞こえなくなるので、電車に乗り遅れそうになったほどです)。あと近くの人の声もたまに入ってくるんですよね。そんなに大声でもなくて、3人連れ家族の普通の話し声。消せないほどではない程度のノイズです。

そんなわけで地下鉄駅トライアルの結果は散々でした。ホームの反対側のアナウンスの音でポッドキャストが10秒遮られちゃって。巻き戻したら、また別の電車が入ってくるのが見えたので、慌てて音量を80%から100%に上げました。今度はさすがにセーフだったたけど、耳に集中しないと聞こえなくて。ANCを使ってこれではね。大雑把にいって、地下鉄のノイズが半分、ポッドキャストの音が半分といったところでした。そんなに近くの電車でもなかったのに。

マンハッタン中心街ミッドタウンの喧騒のなかで試したときには、「ANC入れ忘れたっけ?」と思わずチェックすることもありました。ANCが強すぎるヘッドホンは、外出のときONにすると危ないかなと不安になりますが、こと770NCに関しては、その心配はありません。「ノイキャンマイク4基搭載、 リアルタイム補正機能付ノイズキャンセリング」という前評判だったので少し残念です。

40mmのドライバーは重低音もしっかり伝えてくれるので、重低音ヘッドホンを求める人にはぴったりです。 ただし、それ以上の期待は禁物です。高域はそこまでスゴくはないし(自分好みの音ほどバランスが取れていない)、サウンドのレイヤリングもそう。独自開発の「空間サウンド」も、臨場感が期待未満という印象を受けました。

音圧と低域が強めなので、フィットネスの最中に使うヘッドフォンとしては優秀。音楽を聴きこむほどではないとき用でしょうか。

バッテリーとマイク:不死身のバッテリー

気になるバッテリー連続使用時間は、「ANCオフ時で65時間、ANCオン時で50時間」(JBL)とのこと。電池が切れるまで使って試したわけではないのですが、毎日数時間ずつ5日使っても、充電の必要はありませんでした。公称ほどじゃないかもですが、2倍のお値段の売れ筋ヘッドホンよりずっと長持ちです。

SONY WH-1000XM5は30時間、Appleは20時間ですからね。同価格帯のCleer Alphaの45時間でも驚いたのに、それさえも大差で引き離しています。5分充電すれば、また4時間使えるのもうれしいポイントです。

マイク性能は、友だちに電話かけて試してみました。ラッシュがピークの夕方6時に二番街歩きながら。アプリに強風警報が出るほどの強風に煽られながら話したんですが、背景の雑音はまったく聞こえなくて、外から電話かけてることにすら、言われないと気づかないレベルだったそうです。風の音は何度か入ったけど、声が聞こえなくなることは一度もありませんでした。あんな悪天候の日でそうなのだから、普通の天気の日に試したらきっと完璧だと思います。

買い?

ヘッドホンに何を求めるかによりますね。すごくいいところもあるし、今一歩なところもあるので。

いいところは、最高の装着感、迫力の低音、そして使う人のことを考えたコントロールシステム。慣れるのもすぐです。優秀な通話マイクと、めちゃ長いバッテリー持ちもポイントです。

なんだ、いいところだらけじゃん!と思うけど、それもこれも見た目重視の人から見たら何の意味もありませんからね。ANC性能で探している人にも同じことが言えます。まあ、アクティブノイキャン性能で敢えて選ばない人もいるので、その辺は個々のこだわり次第ですね。

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