ロジクールのウェブカメラ「MX Brio」。パフォーマンスを高めることをミッションとしたMasterシリーズの新アイテムです。魅力はロジクール最大のウェブカメラセンサーの搭載と、AI画像強化でよりディテールまでクリアになった美映像です。
黒(グラファイト)と白(ペールグレー)の2色展開で、価格は3万3000円。公式サイトでは10%クーポン配布中ですよ(3月31日まで)!
MX BRIOの購入を悩んでいる人、ウェブカム探している人のため、米Gizmodoがレビューしてきました。
結論から言うと…暗所撮影が秀逸。使用環境が暗い人はかなりありなアイテムになっています。以下、レビューどうぞ。
外付けウェブカムをすでに使っている、購入検討でいろいろ調べていると言う人なら、ロジクールのBrioシリーズは聞いたことがあるかと。リモートワークのおうちオフィスアイテムとして人気です。ただ、もうちょい性能がいいカメラが欲しいなという人が行き着くのが、ロジクールのMXラインナップ。今回のMX Brioは、名前からわかる通り、2つのラインが合体しています。
ロジクールのウェブカムが4K対応したのは、今回は初ではありません。2017年リリースのロジクールBrioも4K対応でした。ただ、そこからデザインを一新し、AI機能を詰め、センサーサイズを上げたのがMX Brioです。搭載されている画像センサーは8.5MP。ロジクール曰く、これによってピクセルサイズが70%大きくなり、画像のディテールは(Brio 4Kと比較して)2倍にもなるといいます。
このピクセルサイズが暗い場所でのパフォーマンスに関わっており、MX Brioが暗所に優れているのも納得です。ちなみに暗いところでも色がキレイ。カーテン閉めて、電気消して、ノートPCの光をライティングとして使ってみましたが、私の顔はハッキリ写っていました。
以下、細かく見ていきましょう。
暗所性能めちゃいいらしいぞと、ハードル高めでレビューに臨んだにも関わらず、「暗所でもすごくよく映ってる!」と改めて驚いたほどキレイです。
これじゃ暗くて作業しづらいぞってレベルまで部屋を暗くして使ってみましたが、クッキリと言っていいほど顔がしっかり映っていました。もちろん影になる部分は多少ボケますが、ノートPC画面の光が当たっている部分は、十分にあえて何も言うことないほどきちんと見えました。
以下の画像、これ真っ暗な部屋で撮影。光はノートPCのディスプレイ(明るさ30%)のみ。パンダちゃんはっきり見えています。
Screenshot: Dua Rashid - Gizmodo USウェブカムの暗所性能コンテストがあったら、間違いなく優勝すると思います。
そう言い切れるのは、暗いところでも顔が見えるだけでなく、映像にクリアさがあり、髪の毛のディテールまで捉えているということ。ピクセルが大きいということは、よりたくさんの光子を集めるということであり、光子が多ければ光電子も多くなり、結果としてセンサーの光感度も上がるということ。
暗い部屋で高評価ってことは、つまり明るい部屋ならよりキレイなんです。ディテールまでしっかり写ります。毛穴とかシミとか、気になる人は気になっちゃうほどにね…。私の部屋の全然掃除していない鏡より、ウェブカムの方がキレイかも。実際、鏡では気づかなかったニキビをウェブカム越しに発見してしまいました…。
後出しになりますが、ここまでキレイなのはこのスペック、センサー8.5MP、画質は4K(30FPS)、1,080p(60FPS)を見れば当然です。
前モデル(2017年のBrio)よりも圧倒的キレイですが、新型には赤外線センサーが付いていません。顔認証ログインとかで重宝していただけに残念。なんでなくしてしまったんでしょう?
外観デザインは、2017年モデルよりも圧倒的に良くなったと思います。丸みのあるチューブのようなメタルの中央に、大きく配置されたレンズ。価格以上の高級感がある!
レンズにはプライバシー保護のためのレンズシャッターが付いていますが、これ、レンズ周りのベゼルを回転させて使います。なんてことないんですが、これが個人的にすごく好き。シャッター開閉するときのベゼルのカチカチに、フィジェットトイ的な快感があるのかも…。
他にはレンズ用のガラスのプロテクター、ウェブカムON状態を目視できるLEDライト、マイクあり。後ろ側にUSB-Cポートあり。背面がごちゃついちゃうのはしょうがないよね。
Photo: Dua Rashid - Gizmodo USデザインの良さを支えているのは…重さ。そう、このウェブカムかなり重いです。2017年モデルが63gだったのに、新モデルは137gと倍以上に激増。
重さはウェブカムのセットアップにとって、ちょっとマイナスになりますよ。ノートPCと一緒に使おうとすると、うまくバランスを取るのが難しい。バランスが崩れると落ちちゃう。
また、付属USB-Cのケーブルが謎にゴツいので、ウェブカム使用中はデスク上がごちゃっとします。ケーブルがあちこちにでて見えているのが嫌いという人は、たぶんこれ若干ストレスです。
Photo: Dua Rashid / Gizmodo室内の雑音を軽減するマイクのノイキャン、これMX Brioはお見事です。いろいろ試してみたのですが、部屋の暖房の音、お隣の幼稚園の子どもたちの声、完全に消してくれました。
人と電話していると、幼稚園の子どもの声は特に響くようで、私の声が聞きづらいといわれることがよくあるのですが、MX Brioいい仕事してくれました。ファンを真横に置いてみましたが、この音にも屈さず。高めの音ならどうかな?と思って、キーボードを叩きまくってみたのですが、これもなんのその。
ウェブカムに内蔵されている「デュアル ビームフォーミング ノイズリダクションマイク」と、AIによる背景雑音抑制の力の賜物ですね!
ノイキャンは絶賛できますが、マイクとしては音質が気になります。マイクを通すと、どうしても私の声がこもって小さく聞こえてしまうんです。また、低音に弱いようなのと、たまにキーンとした音が入るのが難点。ただ、ある程度のウェブカムに投資する人(ウェブ配信者とは)は、たぶん外付けウェブカムの他に外付けマイクを使っている可能性が高いので、使わないという選択肢もあるかも。
目的に応じて専用のソフトウェアがあるのはとても芸が細かい! 配信系にはLogi Options+、ゲーマーにはG Hub、ビジネスユーザーにはLogi Tune。ただね…どれもいまいちなんです。いまいちというか、最低限の機能だけなので、そこまで便利というわけでもないかなって。
例えばLogi Options+なら、視野のオプション90度・78度・65度から選べて、シャッタースピードとISOいじれて、露光オートがあるくらい。
あとは全体で色の温度や明るさ、コントラスト、ホワイトバランスなどがいじれる。オートフォーカス設定もあります。「ショーモード」という、デスク上にあるメモやスケッチを映して共有しやすくするユニークな仕様がありますが、それ以外は至って一般的。背景やフィルターくらいはあってもよかったのでは。
・暗い場所での利用に重宝する上、もちろん部屋が明るければさらにいい美映像になる
・デザインも良くて頑丈な作りは、前モデルから大きな変化を感じる
・ノイズリダクション機能のデュアルマイクがいい仕事している
・2017年モデルのBrioにはあった赤外線センサーがなくなっているのは残念
・セットアップが複雑、カメラの重さが原因?
いいところ:暗所性能が良い。画像のディテールとシャープさ。マイクのノイキャンが素晴らしい。デザインがいい
残念なところ:赤外線センサー非搭載。マイクの音が小さめ。セットアップがちょい面倒。専用ソフトウェアがいまいち
価格を加味しても、個人的にはオススメしたくなる一品。暗所での使用が多い人には、めちゃくちゃお勧めします。部屋が暗い&周辺がうるさい環境にいる人は、すぐに買ってよし(でもマイクは別がいいよ)!
在宅勤務を効率アップ&快適にしてくれるオススメのアイテム10選 キーボードやマウス、デスクや椅子など、在宅勤務の環境を快適にするアイテムたち。 https://www.gizmodo.jp/2024/03/work-from-home-gear.htmlSource: Logicool