団地の給水塔じゃないよ。
小さなパーツだけでなく、巨大な印刷機なら家や橋なども建てられる3D印刷技術。
現在チューリッヒ工科大学では、世界一高い地上30mの白い巨塔を3D印刷で建造しています。
「TOR ALVA(白い塔)」は900時間をかけてロボット・アームの印刷機から出た32本の柱を使い、最上階は45人が入れるパフォーマンスやアートの劇場。
目的はズバリ、村興しに使われます。
30mの高さまで印刷機が届くことはないので、別の場所でパーツごとに印刷し、アルプスにある過疎化が進んだムルエンス村で組み立てられます。
印刷している様子や、詳しい構造が分かる動画がこちら。
素材となるコンクリートは、必要最低限の量しか使われません。柱の中は空洞で型枠も不要。なので無駄なくコスパのよい建造方法なんですって。
上層階ほど太さが増しており、バランスゲーム「ぐらぐらタワー」を想起させますね。
柱の数も、階によって太さと本数が変わっている独特の構造です。冬はとても寒そうなスカスカ具合ですが、螺旋階段を上ったら身体は温まっていることでしょう。
一応薄いベールで覆いますが、せいぜい吹雪から守るくらいしか役に立たないかも? 夜は灯台として美しく光るのも特徴です。
Image: dbt村は2014年の時点で人口25人という大変に寂しい場所。ここに人が集まるといいのですが…実は5年後には解体され、別の場所で組み立てられる予定になっているんです。寂しいですが、巡回するアート作品みたいなイメージかと思われます。
各地で町興しや村興しで活躍するランドマークが、世界一高くて最新技術で造られたものって何かカッコいいですよね。使命を終えたら潔く去るあたり、3D印刷界の水戸黄門って感じ?
Source: YouTube, dbt via NEW ATLAS Reference: Wikipedia
ウィルソンの空気入れ不要の3Dプリントバスケットボール、35万円 ケースも展示台もあって気軽に遊べないよ。ケーキでもロケットのエンジンでも、超ツルツルの便器でも印刷できる3Dプリント技術。いろんな素材が使えるプリンターの発展には目覚ましいものがあります。バスケットボールも3D印刷スポーツ用品メーカーのWilson(ウィルソン)もまた、空気入れ不要のバスケットボール開発に力を入れてきた企業。その努力が実を結び、ついに「AIRLESS GEN1 BASKETBAL https://www.gizmodo.jp/2024/02/wilson-3d-print-basketball.html