異常気象の予兆あり。
記録的な大雨や土砂崩れ、森林火災が増加している近年。
その予兆となる海面水温を観測している、アメリカの海洋大気局気象予測センター(NOAA)から、2023年11月〜2024年1月の海面水温が平年より2度高かったと発表されました。
海面水温と異常気象がリンクしずらいかもしれませんが、実は密接に繋がっているんです。
エルニーニョとは、平常時に比べ太平洋側の温度が高くなり、積乱雲発生が海側(東側)に移る現象です。
逆のメカニズムでラニーニャは、平常時に比べ大陸側が熱くなり、積乱雲発生が大陸側(西側)に移る現象です。
今回は太平洋側の温度が高くなるエルニーニョが平年より異常に高温となっている、スーパーエルニーニョ現象が発生しています。
このことで、強力に発達した積乱雲が大陸に押し寄せ、異常な雨や干ばつをもたらすことが予想されます。
2024年2月に多くの犠牲者を出した南米チリの山火事もエルニーニョ現象と関係がありました。
チリはエルニーニョ現象によって降水量が減り、大規模な干ばつそして乾燥が発生していました。
気象予測センターは、春にかけてエルニーニョ現象は徐々に穏やかになり、海面水温は数ヶ月で平年並みに戻る見通しを示しています。
豪雨や土砂崩れ、火災などに改めて注意しましょう。備えあれば憂いなし。
Sorce: CNN, 気象庁, NHK