“いま”の生活様式にマッチする身近なアイテムのトレンドを予想。今回は住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに2024年のリラクゼーショングッズのトレンドについて聞いてみた。
住生活ジャーナリスト・藤原千秋
住宅メーカーでの勤務経験や3児の育児経験を基に、住宅関連の情報を発信する。生活総合情報サイト「All About」家事・掃除ガイド。
リズム
アロマファンアワー
実売価格6980円
1時間に1度自動で内部の弁が開き、ファンが回ることで香りを放出するファン式のアロマディフューザー。簡易密閉構造を採用し、芳香時のみ弁を開放することで、揮発性の高いエッセンシャルオイルでも香りを最大30日程度楽しめる。
「定時的に芳香するアロマディフューザーなら継続して『快』を享受。多忙な人でもひと息つくきっかけに。またシルクの快適性を生かした、肌に直接触れるグッズは、男性にもますます訴求するはず」(藤原さん)
先進技術:4 顧客ニーズ:4 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:4
中村忠三郎商店
絹糸屋さんの『夜が待ち遠しい。』
シルクニット枕カバー
5500円
京都・西陣の老舗が手掛ける、シルクの枕カバー。フィラメントシルク100%の天竺ニット生地を使用し、すっきりとした薄地ながら贅沢な滑らかさ。シルクはほかの繊維と比べて、髪や肌への摩擦ダメージを低減できるのが特徴だ。
昨今、気候変動やコロナ禍後の社会生活の揺り戻しによって、自律神経を傷め体調を崩している声をしばしば耳にします。心身を緩め、癒す「リラクゼーション」は万人に必要なもの。一方で従来は、サービスの内容やグッズのカラーリング、デザインの面でおもに女性をターゲットにしたものが多いのが実状でした。
しかしいまこのジャンルが性差を問わず裾野を広げています。要因は、アーリーアダプターの男性がその「効果」に気づいてきていること、女性自身もあまりに女性向けに偏重した世界観には違和感を持つこと。性差を消すことで、むしろ女性にとっても購入しやすくなることがメリットです。
山崎産業
ユニットバスボンくん
抗菌 ロング
実売価格1482円
柄が長く伸びるので、浴槽の外から立ったままでも掃除ができる浴室用ブラシ。膝や腰の痛み・手先の冷え・めまいなどに悩む人でも身体に負担なく掃除しやすい。ヘッド部の繊維が凹凸にもフィットし、軽い力でなでるように洗える。
日革研究所
ダニ捕りロボ(レギュラーサイズ)
8003円(5枚セット)
寝具下などに設置しておけばダニを誘引して捕獲。乾燥させてしっかり退治し、死骸を内部のマットに閉じ込める。薬剤レスでダニ対策でき、小さな子どもがいる家庭などに最適。こうした身体を労う掃除グッズがヒットしそうだ。