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日産と4R リーフ中古バッテリー活用の定置型蓄電池で実証実験

  • 2019年10月6日
  • エネクトニュース
新たなソリューションをスタート
2019年9月26日、日産自動車株式会社とフォーアールエナジー株式会社は共同で「日産リーフ」と中古バッテリーを使用した「定置型蓄電池」を組み合わせた新たなソリューションをスタートすることを発表した。

同日よりのセブン‐イレブン10店舗(神奈川県)にて実施される「再生エネルギーによる電力調達の実証実験」によって同スキームが実証される予定だ。

セブン‐イレブンでの実証実験
セブン‐イレブンでの実証実験は、フォーアールエナジー株式会社が「日産リーフ」中古バッテリーを用いた定置型蓄電池を店舗に設置して行われる。定置型蓄電池のほか、発電効率が高い太陽光パネルも同時に設置され、自家発電の電力も活用される。

2019年11月以降は、「卒FIT」電力から発電分以外の電力を調達することとなっており、再生可能エネルギー比率100%が達成される見込みだ。

パッケージ導入と循環型システム
セブン‐イレブンは「日産リーフ」と「日産リーフ」中古バッテリーを用いた定置型蓄電池をパッケージ導入することで、バッテリー再利用において循環型システムを確立することとなる。

日産自動車株式会社では、カスケードリユース(一次利用後の再循環)に力を入れており、今回のパッケージによる循環型システムはカスケードリユースのソリューションに含まれる。

同スキームでは、中古バッテリーの使用により価格を抑え、パッケージ化による長期的なライフサイクルコスト低減を実現した。また、40Kwhの蓄電能力により、災害時の電力源としても期待できるとしている。

フォーアールエナジー株式会社とは
フォーアールエナジー株式会社は、2010年9月に日産自動車株式会社と住友商事株式会社が設立した会社だ。設立の目的は、電気自動車(EV)のリチウムイオンバッテリーを二次利用(再利用、再販売、再製品化、リサイクル)する4R事業を共同で検討することだ。

Reuse、Resell、Refabricate、Recycleの4R事業では、ゼロ・エミッション車の普及にとどまらず、低炭素社会の実現を推進することを目標に掲げている。

出資比率は日産自動車株式会社が51%、住友商事株式会社が49%となっており、事業内容はリチウムイオンバッテリーシステム開発・製造および販売と、車載用リチウムイオンバッテリー二次利用のための製造・販売である。

フォーアールエナジー株式会社の導入実績
これまでのリチウムイオンバッテリーシステム導入実績としては、住友林業株式会社のスマートハウス「Green Smart(グリーンスマート)」での“家庭用リチウムイオンバッテリーシステム”導入がある。

同バッテリーシステムでは12KWhという大容量のリチウムイオン・バッテリーを採用している。夜間に電気を蓄え、日中に利用することで、効率的に電力を使うことができる。また、停電時の利用も可能だとしている。

「Green Smart」は、HEMS(Home Energy Management System)という家庭用エネルギー管理システムによって運営されており、ライフスタイルに応じて多種多様なエネルギー機器を組み合わせることが可能となっている。

住友林業株式会社とは
住友林業グループのあゆみは、1691年に「銅山備林」経営をスタートさせたことから始まった。同グループの特長は、再生可能な資源である“木”を活用した事業経営だ。

住友林業株式会社は「木と生きる幸福。」をコーポレートメッセージとして発信しており、公正と信用、社会を利する「住友の事業精神」を大切にしながら、豊かな社会の実現を目指す。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

フォーアールエナジー株式会社
http://www.4r-energy.com/

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