好評発売中の「CREA」2025年春号では、韓国の伝統を再解釈し、モダンにアップデートした食や韓屋宿をはじめ、癒しの「済州島」やカルチャーの街「坡州」まで、2025年の韓国をたっぷりと取材しました。グルメ・カルチャー・ファッション・コスメまで、全108ページの大ボリュームでお届けする本誌から一部を抜粋してご紹介。
朝鮮王朝時代の王宮、景福宮の西側に位置するエリア・西村。往時は多くの学者や芸術家が居を構え、いまも伝統的な韓屋が残る。
現在はおしゃれなカフェやバー、個性的な飲食店、ギャラリー、ショップが点在し、ソウルでも注目の街となっている。
「江南に本店のあるファッションブランドが雑貨ショップを展開したり、オンラインショップをスタートしてから実店舗をオープンしたり、コンセプトがはっきりとしたお店が多い。静かで落ち着いた街なので、路地に入ってのんびり散策したりまったりお茶をしたりするのもおすすめです」と、この地に一昨年ギャラリーをオープンしたイ・ナギョンさん。
次の旅では西村で過ごす一日を忘れずにオンメニューして。
トレンドに左右されず、ミニマルで機能的なウエアが人気のドメブラ「インフォーマルウエア」が手がけるセレクトショップ。
選ぶ基準はインフォーマルウエアのトップが使ってよかったものというだけに、器、リネン類、バッグ、季節のウエアと幅広い。
種類は少ないが、洗練された品々を眺めていると買い物欲が無性に刺激される。
不定期で企画展も開催。
white shop(ファイトゥショップ/화이트숍)
所在地 ソウル特別市鍾路区紫霞門路10ギル17 4F(서울특별시 종로구 자하문로 10길 17 4F)
電話番号 0507-1416-9544
営業時間 11:00〜18:00
定休日 月・火曜
Instagram @whiteshop.kr
品質の高い、穿き心地もヴィジュアルも満足するソックスを2010年からオンラインで扱い始め、実店舗は江南を経て昨年4月に西村に移転。
2階には代表のテミンさんがスカウトした店長の著書であるソックスのエッセイをはじめ、多くの書籍が。
陶芸工房をイメージした店内は、ソックスを単なる衣類ではなく工芸品として捉える代表の思いが充ちている。
ソックスタズ(サクスタズ/삭스타즈)
所在地 ソウル特別市鍾路区紫霞門路6ギル9(서울특별시 종로구 자하문로 6길 9)
電話番号 031-935-4504
営業時間 12:00〜19:00
定休日 無休
https://sockstaz.com/
店主のミニョンさんが世界各国を巡り、籠や木製の器などナチュラル素材のハンドメイドを中心に扱うショップ。
リトアニア製のリネン、インドネシアの女性職人が作るヤシの籠、スウェーデンから入荷した掃除道具など、暮らしにすぐ取り入れたくなるものばかり。
ボダリストア(ポタリサンジョム/보따리상점)
所在地 ソウル特別市鍾路区玉仁ギル23-6(서울특별시 종로구 옥인길 23-6)
電話番号 070-4036-4326
営業時間 13:00〜18:00、土・日曜12:00〜19:00
定休日 月曜
https://boddaristore.kr/
マドレーヌやカヌレなどが並ぶ、パリと見まごうショップは西村で話題のパティスリー。
店名は韓国語で「信頼」を意味するミドゥムという言葉をフランス風にアレンジし、自分、家族、お客様を「信じる」気持ちで毎日誠実にクオリティの高い菓子作りに励んでいる。
MIDMÉ(ミドゥメ/미드메)
所在地 ソウル特別市鍾路区紫霞門路36(서울특별시 종로구 자하문로 36)
電話番号 0507-1352-5906
営業時間 12:00〜19:00
定休日 月・火曜
Instagram @midme_official
韓国生まれのお酒をベースに蓬やシナモン、ハチミツ、高麗人参の葉などを取り入れたオリジナルカクテルが味わえる。
店主のビョンジンさんはスタッフ間のコミュニケーションを大切にしながら韓国のバー文化を牽引。
その温かい関係が訪れる人にも伝わり、心地よく過ごせる空間だ。
バーチャム(バチャム/바 참)
所在地 ソウル特別市鍾路区紫霞門路7ギル34(서울특별시 종로구 자하문로 7길 34)
電話番号 02-6402-4750
営業時間 18:00〜25:00
定休日 火曜
Instagram @bar.cham
Navigator
ギャラリー「mosi」主宰
イ・ナギョンさん
「mosi」(@mosi_seoul)では韓国・日本を中心に世界各地のライフスタイルに関わるアイテムを紹介。
ご紹介したお店を含む、ソウル&済州島の観光スポットがまるわかりのGoogle Mapはこちら! 続きは「CREA」2025年春号でお読みいただけます。
写真=岡本佳樹
コーディネート=イ・ナギョン