気がつけば、ハワイのスイーツ業界は紫一色! ローカルがどハマりしているパープルスイーツの正体は、実はさまざま。ベーカリー、スーパー、ヘルシーショップ、レストランなどを席巻しているあらゆるパープルスイーツを一挙にご紹介します。
1950年にカリヒの小さなベーカリーからスタートして、現在はワイキキにも店舗を構える「Liliha Bakery(リリハ・ベーカリー)」。来年には創業75周年を迎えます。
シュークリームに似た「ココパフ」が店の看板メニューですが、それと並ぶくらい人気となっているのが「ポイドーナツ」で、1日に数千個売り上げる日もあるのだそう。
ハワイアンの主食タロイモで作るポイを生地に練り込んだドーナツは、軽いのに食感はもちもち。小さな丸いドーナツがリング状に連なる形状で、外は焼き色なのに、かじると中の紫が鮮やかに登場! そんなギャップにも萌える。
さらに、まわりにはシュガーシロップがコーティングされていて、癖になること間違いなしです!
Liliha Bakery(リリハ・ベーカリー)
https://www.lilihabakery.com/
アメリカンなカップケーキとは一味違うと評判の店「Sugarlina Bakeshop(シュガーリーナ・ベイクショップ)」。カラフルなカップケーキはどれも良質な材料を使用しており、かわいくおいしく仕上げる女性のパティシエのセンスが光ります。
ここの人気商品となっているのが、「ウベのカップケーキ」。ウベとは紅山芋のことで、東南アジアで人気のスイーツ食材ですが、ハワイで見かけるようになったのはここ数年のこと。
濃い紫が特徴で、この店のウベのカップケーキはケーキ生地にウベ、トッピングのクリームチーズにもウベを混ぜてとウベ尽くし。ほんのりとした甘さなので、ぺろりと食べられます。
Sugarlina Bakeshop(シュガーリーナ・ベイクショップ)
https://www.sugarlinabakeshop.com/
シュガーリーナ・ベイクショップの隣にある「Aliʻi Coffee(アリイ・コーヒー)」は、新しい町づくりが進むワードの住民の憩いのコーヒーショップ。早朝から営業終了時刻の午後2時まで客足が途絶えることがないのは、自家焙煎するフレッシュなコーヒーのおいしさと、豊富なメニューゆえ。
ここでは2種類あるパープルドリンクをぜひ試してほしい。コーヒー派には、エスプレッソベースにタロイモクリームとウベのエッセンスとミルクが入った濃厚な「タロ・ウベ・ラテ」を。ティー派には、ジャスミンティーにバタフライピー・フラワー、レモンを入れて最後にはちみつで甘みをつけた爽やかな「パープル・ヘイズ」を。
Aliʻi Coffee(アリイ・コーヒー)
https://www.aliicoffee.com/
アメリカンスイーツとアジア風のスイーツが共存する、ハワイのデザート業界。「Uni Sweets Bakery & Tea(ユニ・スイーツ・ベーカリー・アンド・ティー)」は、お菓子作りを趣味とするリリーさんとフィオナさんがコロナ禍にアイディアを出し合い、フレンチベースでありながらアジアっぽさとハワイらしさを吹き込みたいという思いから生まれたカフェです。
ハワイのインスタグラマーたちがこぞってポストしているのが、淡いパープルカラーの25層にもなった「ウベ・ミルクレープ」。ウベ・コンデンスミルクに生クリームを混ぜて、ラベンダー色に仕上げているのがポイント。甘さは控えめでいて、とってもクリーミー。
ウベ好きならば、「ウベ・デビル・ミルクティー」もぜひ。ウベ味のタピオカドリンクに、プリンまでインした最強ドリンクです。
Uni Sweets Bakery & Tea(ユニズ・スイーツ・ベーカリー・アンド・ティー)
https://www.unisweetshi.com/
ワイキキの超人気店「Island Vintage Coffee(アイランド・ヴィンテージ・コーヒー)」に来て、紫のアサイボウルを食べずして帰れませんが、さらにテイクアウトもパープルを。
大きな紫色の「ウベ・チーズケーキ・クッキー」はほろりとした口溶けのソフトクッキーで、生地にウベとマスカルポーネを仕込み最後にホワイトチョコも入れる、食材にも工程にもこだわったもの。ハワイ産のコーヒーとも相性抜群のクッキーです。
小腹対策に人気なのは「タロベーグル」。こちらはほんのり紫色のベーグルにウベクリームチーズとハウピアクリームが付いてくる、朝ごはんにもおやつにもなる優れもの。
Island Vintage Coffee(アイランド・ヴィンテージ・コーヒー)
https://www.islandvintagecoffee.com/
ヘルシーなパープルスイーツならこちら。「Blended Hawaii(ブレンディッド・ハワイ)」の「カロボウル」。カロとタロは同じものを指しますが、カロはハワイでの呼び方。地元のタロイモ農家「ワイヘエ・ファーム」と契約し、新鮮なカロを地元の食材とブレンドして作るヘルシーボウルです。
ほんのりとした紫はまさにアースカラーといった趣で、やさしさを感じる味わいに季節のフルーツがたくさんトッピングされています。バナナ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴーなどトロピカルの大渋滞。
ハワイの食文化において大切なカロを現代風にアレンジして、若い人や観光客にも新しい体験をしてほしいと願うローカルボーイズの作る味は、ハワイの未来を担うほどの力になりそう。食べればパワーチャージもばっちりです!
Blended Hawaii(ブレンディッド・ハワイ)
Instagram @blendedhawaii
工藤まや(くどう まや)
大分県出身。雑誌、TV、CMなどのメディアコーディネーター。ハワイ在住は約20年、アメリカ人の夫と愛犬2匹と虹の町マノアに暮らす。最新著書『ハワイ暮らしのお気に入り』(誠文堂新光社)発売中!
ハワイの空気がいっぱいのインスタグラムが人気。工藤まやインスタ@mayahawaii325
ハワイ州観光局の公式サイトオールハワイでも手土産記事を配信中!
文・撮影=工藤まや