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南太平洋の海辺のライフスタイルを 満喫するなら「ヌメア」で決まり! ニューカレドニアの最旬スポットは?

  • 2024年4月6日
  • CREA WEB

#297 Noumea
ヌメア(ニューカレドニア)


海から望むヌメアのビーチエリア、アンスバタ。

 人口約10万人を抱える、ニューカレドニアの首都ヌメア。たとえ旅の目的が離島だったとしても、ここを素通りしてしまうのはもったいない。実はヌメアはショッピングやグルメ、カルチャーなどの体験が満喫できる、南太平洋では貴重な場所なのです。

 そんなヌメアは朝の景色が印象的。真っ白な船がぎっしりと係留されたマリーナ、海沿いの道ではランニングする人や犬の散歩をする人……。ヘルシーな海辺のライフスタイルも、どこかフレンチシックです。


ウェントロの丘から見下ろすヌメアの港。人口約10万人に対し、船は2万隻。5人に1人が船を所有している計算になります。

朝、愛犬の散歩をかねてランニングをしていたローカルの人。海辺のライフスタイルに憧れます。

 朝のマルシェ(市場)では、食材を詰め込んだ手提げ袋を手にした女性が店主と挨拶を交わし、場内のカフェではクロワッサンとカフェオレを間に挟んで世間話をする人たちが。ウクレレを陽気に弾いている人もいます。朝から活気のある様子に、いい一日が始まる予感がして、わくわくしてきます。


食材と一緒に花を買った女性。ちなみにエコバッグ率、高いです。

ヌメアの観光の拠点は中心街&アンスバタ


アンスバタ湾地区にあるシャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ。

 ヌメアにおいて、ツーリストが拠点とする場所は大きくは2つ。ココティエ広場がある中心街、そしてビーチサイドのアンスバタ周辺。

 アンスバタには半島の西側にシトロン湾地区、その隣にアンスバタ湾地区があり、宿泊施設やショッピングモール、レストランなどが集まっています。アンスバタだけで滞在の目的を完結できそうなほどの充実ぶりです。

 私が宿泊したのは、アンスバタ湾に面したシャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ。ショッピングモールへは徒歩圏内、海を望むレストランやスパの水浴施設が自慢のリゾートホテルです。ヌメアの宿泊施設はキッチン付きが多く、こちらも例に洩れません。円安の今、これはありがたいです。


水浴施設は宿泊していないゲストも利用できます。

 とはいえ、自炊もいいけれど、たまにはレストランでの食事も楽しみたいもの。特別な旅ならば、アンスバタ湾に浮かぶ360度ラグーンに囲まれた水上レストラン「ル ルーフ」がおすすめ。南の島らしいスタイルのインテリアで、地元食材を使ったフランス料理が味わえます。


「ル ルーフ」のディナータイム。店内にいながら、海の中を覗けます。

 ニューカレドニアならではのお土産を探すなら、アンスバタ湾地区の「ニューカレドニア AQUA」。本島北部で手作りしている塩や、珍しいニューカレドニア産コーヒー、ニアウリのはちみつなど、ニューカレドニア在住30年以上の高橋夫妻が自ら足を運び、探し出した逸品ばかり。他にはないニューカレドニアらしいアイテムが見つかります。


ニューカレドニア産コーヒー「カフェ・ド・モウ」が人気。はちみつやバニラビーンズも買って帰りたい。

中心街のカルチェラタン地区が気になる!

 久々に訪れたヌメア、地元の人から情報収集したところ、なにやら面白そうな匂いがしたのが、中心街のカルチェラタン地区。アンスバタから路線バスに乗って、出かけてみました。

 インテリア雑貨「ヴィンテージ&デザイン」は、クッションなどのファブリックアイテムやフランスから取り寄せたヴィンテージ家具のお店。その中で惹かれたのが、ニューカレドニアのモノクローム写真に彩色したパトリシア・ローズさんのアート作品。持ち帰るときのことを考えて、大きい作品をあきらめて小さな作品を選んだことを、実は今も後悔……。


店員さんの背後のタペストリーが、買うか否かでさんざん迷ったもの。

 また、一点モノのアクセサリーを探すなら「キューブ アトリエ&ブティック」。妻のクレアトリスさんが店番、夫のポーリンさんがショップの裏でアクセサリーを制作しています。貝や半貴石を使ったアクセサリーは、Tシャツ&デニムに合うデザイン。どこか海を感じます。


自然の恵みを生かしたアクセサリー。

スタイリッシュなクレアトリスさん。彼女が着けているアクセサリー、つい、ほしくなります。

 ユニークなお店は他にも。プリザーブドフラワーを使ったオリジナルのインテリア雑貨やアクセサリーを扱う「レ・トレゾー・ダデ」。フランスから輸入したものが多いですが、いくつかのプリザーブドフラワーはオーナーのアドリンさん宅の庭で栽培した花を加工したものだそう。こちらも一点モノです。


オーナーのアドリンさんは看護師をやめて、この店を始めたそう。

繊細なプリザーブドフラワーのピアス。

文化や歴史に触れるのも、離島に行くのもどちらも楽しい

 ニューカレドニアの先住民カナックの文化や歴史に興味をもったら、アンスバタから車で約20分の「チバウ文化センター」へ足を延ばしてみるのも一案。博物館や図書館、植物園などが集合した複合施設で、建築家レンゾ・ピアノが手がけた建築も見どころです。広大な敷地には広場もあるので、ピクニックするのもいいかも。


一目見たら忘れない建築家レンゾ・ピアノが手がけたチバウ文化センター。これを見るだけでも訪れる価値があるかも。

 なお、ニューカレドニアを訪れた2023年9月には、同年初頭に目撃されたサメの予防措置として、ヌメアの海岸線から300メートル以内の遊泳が禁止されていましたが、それも防止ネットを設置することで12月には解禁に。

 タクシーボートで行くヌメア沖のカナール島も通常営業を再開。離島のビーチクラブでのリラックスした時間も戻ってきました。


2023年9月、クローズ中だったカナール島。島にいたのはスタッフ1名と鳥だけ。

タクシーボートのおじさんも、今は忙しくしていることでしょう。

 街でのショッピングやダイニング、沖の島での海遊び……。帰国する前に、ヌメアで遊んで、ワンクッション。旅の時間を余すことなく、楽しめますね。

ヌメア

●アクセス ヌメア・トントゥータ国際空港から車で約50分
●おすすめステイ先 シャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパ
https://www.hotelchateauroyal.nc/en/

取材協力
ニューカレドニア観光局 https://www.newcaledonia.travel/ja
エアカラン https://www.aircalin.jp/ja


古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

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