
京都駅から電車で約1時間30分。穏やかな時間が流れる福知山市の城下町に、ひときわ目立つクラシカルな建物があります。それが、丹波栗など最高級の栗を使った洋菓子店「足立音衛門」の本店。文化財にも指定された洋館を活用した「お城カフェ」では、こだわりのスイーツをゆったりと楽しめます。やさしい甘さに包まれて、心までほくほく。ノスタルジーな空間で、とっておきの午後のひとときをどうぞ。
JR福知山駅から、てくてくおさんぽすること約15分。明智光秀が築いた福知山城のすぐそばに、栗スイーツで知られる「足立音衛門 京都本店」があります。
重厚感のある数寄屋造りの建物は、大正元年に建てられたもの。年月を重ねた木のぬくもりが、旅人をやさしく迎えてくれます。
本店ショップには、栗やフルーツを使ったパウンドケーキをずらっと10種類以上を用意。ほかにも、栗ペースト入りのどら焼きや和三盆のドーナツ、なめらかジェラートまで。どれにしようか迷う時間も、ちょっとした幸せです。
先ほどのショップで購入したスイーツは、本店駐車場の裏手にある「足立音衛門 お城カフェ」で味わうことができます。
お城カフェは、大正元年に建てられた、白いおしゃれな洋館。この洋館をはじめ、本店ショップの主屋、御殿、撞球場は、福知山を流れる由良川の堤防工事を担った「松村組」創業家の元住宅で、事務所としても使われていました。
1997年には京都府指定文化財に選定。時を重ねるごとに、その美しさと価値が大切に受け継がれています。
そして奥へ進むと、ガラス張りの和洋折衷のお部屋が現れます。ここは、和のぬくもりと洋のエレガンスが調和した、癒やしの空間。大正ガラス越しにゆらぐ光が、どこか懐かしくて、やさしい♪
カフェは、1ドリンクオーダー制。全部で8種類のカップがあり、ドリンク注文時に好きなものを1つ選べます。カップはそれぞれ、作家さんが作る手づくりの1点もの。ひとつひとつ、じっくり愛でながら、お気に入りをセレクトしてくださいね。
カフェの一角には、スイーツがずらりと並ぶショーケースも。本店ショップまで足を運ばなくても、ここで気になるお菓子を直接注文できます。
足立音衛門といえば、“栗オタク”として知られるオーナーの情熱から生まれた、こだわりの栗スイーツ。丹波産をはじめとする国産栗はもちろん、世界各地から選び抜いた栗を使ったバリエーション豊かなスイーツがそろいます。
なかでもおすすめは、人気ナンバーワンの「集栗夢(シュークリーム)」。
「今日は何が出るのかな?」そんなふうにワクワク胸がときめくのが、日替わりで提供される「本日のお試しケーキ」です。何がいただけるかは、運次第。運が良ければ、高級な「栗のテリーヌ」が出されることも!
「バタークリームとショコラのケーキ」は、週末だけのお楽しみ。クッキー生地にガナッシュ、栗入りバタークリーム、生クリームを重ね、仕上げに栗をちょこんとのせて。ひと口ごとに、幸せなハーモニーを楽しめます。
そして、2025年3月登場のお菓子がこちら。しっとり食感のマドレーヌに、大納言小豆のあんこをたっぷり入れた小さな“鯛焼き”が泳ぐ「鯛屋一郎」。和菓子も洋菓子もどちらも食べたい、欲張りさんの心を満たすスイーツです。
「栗焼」も2025年4月に出来たばかりの新商品。讃岐和三盆糖と発酵バターを使った贅沢な生地で、大納言小豆の粒餡と国産ムキ栗を包みました。
見た目はかわいいのに、味わいはしっかり。素材が響く、上品な一品です。
お土産に迷ったら、栗がぎっしり詰まった、足立音衛門を代表する「栗のテリーヌ」を。このケーキ、驚くことに総重量650gのうち、なんと400gが栗。どこを切っても、たっぷり栗が顔をのぞかせるように作られました。
さらに、丹波栗とヨーロッパ産の大粒栗を使った「栗のテリーヌ 天」は、栗菓子の最高峰とも言える逸品。粒よりな丹波栗とヨーロッパ種マローネ栗を贅沢に使用し、オーナー・足立さんの“栗愛”がぎゅっと詰まっています。
“スイーツのまち”福知山市では、「栗のテリーヌ」を「スイーツサブスク」の返礼品の一つとして展開中。ふるさと納税の返礼品になっているほか、ふるさと納税限定の「福知山スイーツサブスク」でも、おいしい“栗時間”をたっぷり楽しめますよ♪
※店舗によって価格の異なる商品がございます。