サイト内
ウェブ

箱根の美術館で見つけた♪ フランスの豪華列車「オリエント急行」で心満たす優雅なティータイムを

  • 2024年4月21日
  • ことりっぷ


ミュージアムの宝庫・箱根の仙石原。その中心部にある「箱根ラリック美術館」には、かつてパリ~フランス南部を結んでいた本物の「オリエント急行」があります。クラシカルな車内は、1929年にフランスを走っていた当時のまま。ルネ・ラリックの装飾パネルがきらめく空間で、ゆったりと優雅なティータイムを楽しめます。
箱根湯本から車で約30分。アートな街・仙石原の豊かな自然と溶け込むように「箱根ラリック美術館」は佇んでいます。
ここは、フランスを代表する宝飾とガラス工芸家、ルネ・ラリックの作品約230点を展示する美術館。ミュージアムの他に、無料で入れるカフェ・レストランやショップ、そして本物のオリエント急行があります。
さあ乗車の時間。チケットをスタッフに渡すと、昔ながらの改札パンチで、チケットにハサミを入れてくれます。 待合スペースに響き渡る、チャキン!という音が小気味良い♪ これから列車に乗るんだ……というわくわく感に、胸が高鳴ります。
優雅な気品を漂わせる青い列車こそが、世界中の旅人を魅了してきた豪華列車。パリとフランス南部を結ぶ「コート・ダジュール特急」として活躍し、のちに「オリエント急行4158E」として2001年まで使われ、多くのセレブリティたちに愛されてきました。
現存するオリエント急行があるのは、日本でここだけ。フランスを旅した気分で、夢のようなひとときを過ごせます。
オリエント急行の暖房は、石炭を燃やし、その熱で車内を暖めていたと言います。列車入り口には石炭を入れる場所があり、ノスタルジーな雰囲気たっぷり。
説明ビデオを鑑賞したら、列車に足を踏み入れます。車内へ進むと、約100年前に造られたとは思えないエレガントな空間に、思わず息を飲んでしまいます。
かつて「青いプリマドンナ」と呼ばれたこの列車は、高級木材マホガニーがふんだんに使われていたり、ゴージャスな絨毯が敷かれていたり。古き良きフランスの洗練された空間は、訪れた人に特別な思い出をもたらしてくれます。
こちらは、ラリックのこだわりが詰まったガラス装飾「彫刻とブドウ」。全部で156枚ものガラス装飾が散りばめられており、光がさす場所により、きらきらと表情を変えます。
人物像はすべて同じではなく、男性像が2種類、女性像が6種類あります。ゆっくり回って、見比べてみるのも楽しい時間。
窓を開けるハンドルや客席番号、呼び鈴も当時のまま保存されています。
一番奥に現れるコンパートメントルームの壁には、きらびやかな花束が。これはルネ・ラリックの娘スザンヌがデザインした装飾パネル「花束」です。
ラリックに囲まれた空間で、贅沢なティータイムがスタート。用意されるのは、オリエント急行限定のティーセット。2~3ヶ月ごとに変わるスイーツと4種類から選べるドリンク付きです。香り高い紅茶は、ティーポットで提供されるのもうれしいところ。カップ2~3杯分、たっぷり楽しめます。
また、オリエント急行のロゴがあしらわれたお皿にも注目。資料をもとに、もともとオリエント急行の食器を作っていた会社に依頼して、本来の姿に復元した貴重なものだとか。上質な特別感があり、見ているだけで気分が上がります。
この日いただいたのは、「苺のムース」。ふんわり柔らかなムースに、甘酸っぱいベリーソースやフレッシュないちごの果肉が際立ち、春の訪れを感じられます。
鉄道ファンならずとも、一度は行きたくなる「オリエント急行」。色あせない空間で、ここだけの甘く幸せな時間を味わいにお出かけしてみませんか?

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2024 Shobunsha Publications All Rights Reserved.