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緑の深淵に包まれたような洋館のカフェでゆったりとひとやすみ♪横浜「Café Ehrismann」

  • 2023年1月10日
  • ことりっぷ


自然豊かな元町公園の高台にたたずむ洋館・エリスマン邸にある「Café Ehrismann(カフェ エリスマン)」。窓から緑豊かな元町公園を一望するカフェでは、おだやかな時間が流れます。西洋館巡りの途中に立ち寄って、ゆったりとしたひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
大正15年に建築されたエリスマン邸は、横浜で生糸の貿易商をしていたフリッツ・エリスマン氏の邸宅で、もともと建てられていた山手の別の場所から元町公園の高台に移築したものです。横浜市認定歴史的建造物に指定され、ベンチのあるテラスも広々とした気品あふれる洋館です。
この洋館は、旧帝国ホテルの設計施工助手として大正時代に来日したアントニン・レーモンド氏による設計です。レーモンド氏は近代建築の父ともいわれ、栃木県中禅寺湖畔の旧イタリア大使館別荘をはじめ数々の名建築を設計し、その理念を引き継いだ設計事務所は今も都内で存続しています。
暖炉のある応接室や居間を兼ねた食堂、庭を眺めるサンルームなど、クラシカルでありながらもスタイリッシュなデザインは、100年ほど前の建築とは思えないほどモダンな印象です。
上げ下げ窓の外側の重厚な鎧戸(よろいど)をミントグリーンで仕上げ、カットガラスのドアノブもいくつかある中の一部はピンクやバイオレットといった遊び心のある色合いにするなど、色づかいも素敵。見学しながらピンク色のドアノブを見つけるのも楽しいですよ。
食堂とその横の厨房はフレンチレストランで見かけるようなスイングドアでつながっています。手にお皿を持ったまま扉を開けることのできるこのドアは、給仕係が料理をもって厨房から出てくる当時の様子を物語っているかのよう。厨房は喫茶室となり、この館を訪れる人々の憩いの場にもなっています。
喫茶室は厨房の部分にガラス張りのテラスを増設していて奥行きがあり、窓からは自然豊かな元町公園を見おろします。ここからの景色は松や桜、ドングリなど様々な木々が生い茂る緑のグラデーションが見事で、その奥には弓道場も見え隠れ。レトロな雰囲気も漂うなか、自家焙煎する香り高いコーヒーとスイーツでゆったりとティータイムが過ごせます。
来館者からのニーズでパスタなどの軽食もラインナップしています。
庭に咲くアカンサスやバラなどを描いたお皿に盛りつけた「ポロネーゼ牛の赤ワイン煮添え」は、食べ終わるとあっと驚くかわいいサプライズが現れる楽しいパスタ。地元の作家さんの作品で、お皿の中央よりの部分にも蝶やベンチなど、この洋館をイメージするイラストが金色で描かれています。食べ終わると姿を見せる小さなプレゼントをぜひ受け取って。
ベルギー発のブランド・グラシオのアイスクリームをワッフルと一緒にいただく「アイス ワッフル添え」もお皿の絵柄が楽しい一品です。開港当時の様子とマリンタワーやベイブリッジなど横浜の今を描いた「横浜ビフォー&ナウ」というタイトルのお皿を使っていて、横浜の歴史が一目瞭然。地元の元町商店街に店を構える老舗洋食器店・タカラダのオリジナルで、高級アイスクリームの美味しさはもちろんのこと、ノスタルジックな気分も感じながら味わえます。ぜひ横浜の歴史にも触れて、のんびり過ごしてくださいね.。

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