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牧場の手作りジェラート&チーズをいただきに、信州の「小布施牧場」へ

  • 2022年9月18日
  • ことりっぷ


長野県小布施町は小布施栗や、りんご、ぶどうなど果樹栽培が盛んな町として知られています。その町に、ジャージー牛を育てておいしいミルクを生み出す牧場「小布施牧場」があります。そのミルクで作ったジェラートやチーズを味わいに、小布施の森へでかけてみませんか。
小布施駅から車で7分ほどの松川沿いに広がる小布施千年の森。ほどよく手入れされて心地よい森の中に、ジェラート&チーズ工房とカフェの「小布施牧場 milgreen」が建っています。森を覗くと、広く囲われた柵の中で、かわいらしいジャージー牛の子牛が自由気ままに草を食んでいる姿が。このカフェを運営する小布施牧場は、この森から車で10分ほどの場所にあり、天気のいい日には、牧場から2頭の子牛を連れてくるそう。
2018年にオープンした小布施牧場は、10頭のジャージー牛を朝夕に放牧させながらのびのびと育て、その新鮮なミルクを高品質のジェラートやモッツァレラチーズに加工し、カフェでお客さんをもてなすという六次産業のスタイルで営む小規模な牧場です。
チーズ作りと牧場での飼育を担当するのは、小布施町生まれの代表の木下荒野さん。大学や東御市の永井農場で酪農に携わってきました。ニュージーランドやスイスでも放牧型の酪農を経験、視察したそうです。兄の真風さんはジェラート作りを担当。家族が中心になって牧場やカフェを運営しています。
「ジャージー牛は日本には1%しかいない希少な品種。ジャージー100%の乳製品を打ち出したかったんです。乳脂肪が高く、コクがあってミネラルが豊富。濃厚なチーズができます」と荒野さん。ジャージー牛はホルスタインなどに比べてひと回り小さく、順応でかわいらしさがあるそうです。
ジェラートもイタリア製の高性能の製造機を使い、ジャージー牛のクリーミーさを生かして仕上げています。搾りたてのミルクで作るジェラートは定番が8 種類、季節のものが2種類ほど。小布施産のフルーツをはじめ、厳選した素材を使っています。ジェラートはイタリア製のミルク缶に入れて光に当たらないようにし、品質を長く保てるようにしています。
一番人気の「搾りたてジャージーミルクのジェラート」はダブルでいただくのがおすすめ。たとえば「イチゴミルク」と合わせると、イチゴの甘酸っぱさとミルクのやさしい甘さのバランスがよく、絶妙な味わいに。新作の「ジャージーミルクのソフトクリーム」はなめらかな食感で、コクのあるミルク感がたまりません。プラス50円でコーン付きに。
ほかに、朝搾ったミルクを提供する「搾りたてジャージーミルク」やオリジナルブレンドの水出しコーヒー、モッツァレラチーズとミルクを使った「ポテトチーズスープ」などが人気です。おみやげには手作りの「モッツァレラチーズ」をぜひ。
小布施牧場では小布施栗も栽培しています。こちらは代々受け継がれてきた木下家の栗園。栽培好適地にあり、さらに土着の善玉菌を使って土壌を豊かにすることで、甘みも十分に育った栗です。9月下旬からは、この栗を使った小布施栗のジェラートが登場し、10月上旬には直売も行うそうです。
この場所は玄照寺が所有する土地で、手つかずの森でした。それが、お店のオープンや子牛を連れてくることできれいになったといいます。きれいにする代わりに使わせてもらうことは、どちらにとってもプラスでした。小布施牧場で始めた数々の試みは、荒れていた土地を美しくする高次元な酪農のモデルとして、全国の里山へ発信したいとの思いを込めています。
「子牛を眺められるジェラート店がコンセプト。あの子牛のお母さんのミルクだよと連想してもらえたら」と荒野さん。子牛を森に連れてくるのは、食育のようなことも兼ねているそうです。子牛を眺めて、森でのんびりジェラートをいただくのはいかがでしょうか。

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