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銀座の路地裏にたたずむ知る人ぞ知るパワースポット「豊岩稲荷神社」

  • 2022年10月17日
  • ことりっぷ


東京メトロ銀座駅から徒歩5分。銀座の路地裏にひっそりとたたずむ「豊岩稲荷神社」をご存じですか? ビルとビルの間に祀られ、知らなければそのまま素通りしてしまいそうな路地の奥にあるにもかかわらず、日々多くの人が参拝に訪れます。特に縁結びにご利益があるといわれ、恋愛成就を願う女性たちが足しげく通うそう。銀座七丁目交差点からすぐと、買い物やランチの後に気軽に立ち寄れる、銀座の街なかのパワースポットにさっそく出かけてみました。
東京メトロ銀座駅から徒歩5分。高級ブランド店や老舗デパートが立ち並ぶ繁華街から少し足を延ばした先に、ひときわ異彩を放つ、狭い路地があります。朱色ののぼりの先には灯籠が連なり、何やら社のようなものが見えてきます。こちらは、江戸時代初期からこの地に鎮座し、地元の人たちの手で守られてきた小さな神社「豊岩稲荷神社」です。
昭和の時代には歌舞伎役者の市川羽左衛門をはじめ、多くの芸能関係者が参詣に訪れたという由緒ある神社。現在も銀座七丁目町会の守り神として、近隣の人たちが日々参拝しています。通りに面した入口は、神社名を記した石柱とのぼりがあるだけという、知る人ぞ知るスポットです。
石碑の奥、ビルの谷間の細い路地を奥へと進むと、暗がりのなか灯籠が見えてきます。もともとこの神社の敷地は広かったそうですが、1994(平成6)年のビルの建設によって縮小されて、現在の路地裏に建つ形になったそうです。
さらに奥へと進むと、暗がりの中、灯籠の光に照らされた朱色の社殿が姿を現します。路地の突き当りが社殿です。
豊岩稲荷神社のご祭神は稲荷神(倉稲魂命(うかのみたまのみこと))。江戸時代初期からこの地にあり、防火と縁結びの神様として広く信仰を集めて来たと言われています。
稲荷神の使いとされる狐たち鎮座する扉の奥が、神社の社(やしろ)。通常は扉が閉じられていて、祭礼の時などに開放されます。二体の間にはきちんと賽銭箱も置かれています。
像のかたわらには小さな祭壇があり、お神酒が備えられていました。稲荷神が祀られているだけに、油揚げがお供えものとして置かれていることもあるのだとか。周囲はとても静かで、心が落ち着く雰囲気。ここが銀座であることを忘れてしまいます。
一般の神社と同じく御朱印やお守りも授与してもらえます。同じビルの地下一階に社務所があり、こちらで授与品を授けています。入り口左手の階段を降りてまっすぐに進んだ先に社務所があり、月・火・金曜の10:30~15:30で対応してもらえます。
御朱印は通年で授与してもらえますが、お守りは一年で授与できる数に限りがあり、なくなり次第終了だそうなので、気になる人はぜひ地下に降りて声をかけてみて。
銀座には、小さな路地からビルの屋上までさまざまな場所にご尊像がお祀りされています。それをまとめて紹介しているのが「銀座八丁神社めぐり」。「豊岩稲荷神社」のほか全12の神社がラインナップされています。「豊岩稲荷神社」からほど近い、あづま通りを一本入った風情ある小道「三原小路」には「あづま稲荷神社」が鎮座しています。
戦後このあたりで火災が相次いだことから、京都伏見稲荷より分霊して「あづま稲荷大明神」として祀ったところ、以後火事はなくなったといわれています。
少し足を延ばして、もう1つの神社にも行ってみました。こちらは花椿通りにたたずむ「熊谷稲荷神社」。源平の合戦で活躍した熊谷直実に由来し、数百年にわたってこの地に鎮座しているそうです。こちらも戦火を免れてきたことから防火や開運、商売繁盛の神様として信仰されています。
どの神社も一見見落としてしまいそうな場所にありますが、道すがらお参りをする人の姿が見受けられ、銀座の街で大切に信仰されていることが伺えました。
このほか銀座三越の屋上にある「銀座出世地蔵尊」や歌舞伎座の敷地内に祀られた「歌舞伎稲荷大明神」など、12社はすべて徒歩で回れる範囲にあるので、合わせてめぐってみてくださいね。

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