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【すてきな人がいる町に】古さと新しさが融合する上野原の商店街にたたずむ蔵カフェ「ハシドイ」

  • 2022年4月27日
  • ことりっぷ


「ハシドイ」は、山梨県上野原市の上野原商店街にある、カウンター8席のみの小さな蔵カフェです。明治時代に建てられたという趣のある蔵を改装した店内は居心地抜群。レトロな空間で、ていねいに淹れたコーヒーやヘルシーなヴィーガンフードを味わいながら、すてきなカフェ時間を過ごしてみませんか?
中央線で都心から約1時間。JR上野原駅からバスで10分ほどの上野原商店街は、かつて甲州街道の宿場町として栄えた場所です。昔なつかしいノスタルジックな街並みには、当時の面影を残す古い建物が点在。その商店街の駐車場にひっそりと佇む小さな蔵が「ハシドイ」です。
店主の水越彩荷さんは上野原出身。この地でカフェを始めたのは、シャッターが目立つようになってしまった商店街に、かつてのような活気を取り戻したかったからだと言います。築100年を超える古い蔵を、多くの仲間の手を借りて1年かけて改装し、2015年にカフェをオープンしました。店名の「ハシドイ」はライラックの和名。彩荷さんが一番好きな花なのだそうです。
重厚な扉を開けると、コーヒーの香りが漂う蔵の中は、どこか懐かしいレトロな雰囲気。日々の喧騒を忘れてのんびりとくつろげる空間です。
小さな店内はL字型カウンターにイスが並んでいて、見知らぬ人同士でも、キッチンに立つ彩荷さんを囲んで自然と会話が弾むそう。
真鍮で作られた入口の看板や店内のオブジェ、棚に並ぶコーヒーカップなど、アートを感じるものが多く、レトロな蔵の雰囲気にぴったり調和しています。器やカトラリーは、友人である作家さんたちの作品。真鍮の看板や店内のオブジェは、東京都立川市に工房を構える彫刻家・中里繪魯洲さんの作品です。
現在、蔵の2階を中里さんと一緒に改装しているところで、完成後は真鍮の作品を展示販売するギャラリースペースになる予定だそう。休みの日に少しづつ手を入れているので、完成までにはもう少し時間がかかりそうですが、とびきり個性的で洗練された空間になるに違いありません。
「MOSS」の田中茂さんが作るヴィーガンフードやスイーツが味わえるのも、ハシドイの魅力のひとつです。ランチにおすすめなのがヘルシーなファラフェルサンド。国産強力粉で作った自家製のピタパンにはスパイシーなひよこ豆のコロッケが3つも入っています。
たっぷり入った新鮮な野菜はカラフルで、まるで花のブーケのよう♪ 肉類は一切入っていないのにボリューム満点で、お腹がいっぱいになりますよ。
ヴィーガンスイーツは、ぎっしりとリンゴが詰まったアップルパイをはじめ、レアチーズタルトやオレンジチョコレートタルトなどから、日替わりで2種類用意されています。当日のスイーツのラインナップはインスタグラムをチェックしてくださいね。
毎週火曜の午後にハシドイに届けられる「ツブノラ」の雑穀スイーツも人気です。上野原市西原地区で栽培するさまざまな雑穀を使って作られるサブレやガレットブルトンヌなどの焼き菓子は、上野原のご当地スイーツ。ザクザクした食感で食べ応えがあります。おみやげにもぴったりですよ♪
カフェを始めてから「上野原に移住したい、お店をやりたい」という相談を受けることが増え、彩荷さんは地元のネットワークを活かして、商店街の空き家紹介や移住の仲介をするようになったそう。
ここ数年で、地場産の旬の素材で作るアイスクリームショップやアートギャラリー、ヘアサロンなど、彩荷さんを通して、商店街には新しいお店が続々と誕生しています。ハシドイを中心にお店同士のつながりも生まれ「まちの上の朝市」などのローカルイベントも開催できるように。「商店街を元気にしたい」とカフェを始めた彩荷さんの思いは、確実に実を結んでいます。
ほかにも、ハシドイから歩いてすぐの場所に、たこ焼きがおいしい古道具店やラーメンが有名な老舗の和菓子屋など、ユニークなお店が軒を連ねています。ハシドイでのティータイムの前後に、上野原商店街を散策してみるのも楽しいですよ♪

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