
全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は石川県の「たろうのようかん」をご紹介します。
武家文化が栄え、武士のたしなみであった茶道がひろまった金沢。伝統の和菓子に現代のアレンジを加えて進化した、現代らしいお茶菓子に出会いました。
「たろうのようかん」は、ミニマルで洗練されたパッケージの食べきりサイズ羊羹。やや柔らかめの食感は口当たりがよく、丁寧に練られたあんが手仕事を感じさせます。注目は、和菓子の伝統にとらわれないその味わい。細かく砕いたピーナツの粒が白あんベースのあんのアクセントになった「ピーナツバター」や、チョコレートを小豆あんに混ぜ込んだ「カカオチョコ」は、これまでにない新しいおいしさ。濃厚な素材をあんこと合わさることですっきりした後味に仕上がっています。
写真の「チョコピーパック」は「カカオチョコ」「ホワイトチョコ」「ピーナツバター」の3種類の詰合わせ。ほか抹茶味の「こいちゃ」やスタンダードなこしあんの「小豆」を含めた5つの味をそろえています。
和菓子職人の技術でチョコやナッツなど洋の素材を取り入れ、新しい和菓子を作り続けている「茶菓工房たろう」。お茶だけでなくコーヒーや紅茶にも合う羊羹は、菓子のジャンルを超えたニュースタンダードになりそうです。