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文豪・太宰治が暮らしていた碧雲荘を復元。本好きが集まる由布院・ブックカフェ「ゆふいん文学の森」

  • 2020年11月5日
  • ことりっぷ


大分県の由布院にある「ゆふいん文学の森」は、文豪・太宰治が東京荻窪で暮らした下宿「碧雲荘」を移築し、改装したブックカフェ。太宰治が住んでいた部屋をはじめ、当時の趣を残した古民家で、かつての文豪に思いを馳せながら、読書とともにオリジナルのドリンクやフードを楽しめます。
湯布院ICから車で3分。由布院の中心部から少し離れた小高い山の上に「ゆふいん文学の森」はあります。昭和初期に建てられた「碧雲荘」を東京都杉並区から移築、復元したものです。
和洋折衷様式の住居兼下宿だったこの建物は、2階が下宿として使われていました。昭和11年11月から昭和12年6月まで小説家・太宰治が夫婦で住んでいた記録が残されています。
中に入ると1階に7室、2階に5室がある広い店内。本好きが集まる文学サロンのようなプラットフォームになってほしいというオーナーの想いから、各部屋を1組ずつ貸切利用できる読書室として開放しています。
当時をイメージして復元された、レトロな家具が置かれる洋間や庭を眺める和室などで、店内に置かれる蔵書を自由に読むことができます。さらに、来場者が他の人に読んでほしい本と、店内にある自分が読んでみたい本を物々交換できるユニークな試みも実施されています。
2階奥には、太宰治が実際に下宿していた8畳間があります。この部屋で太宰治の代表作『人間失格』の原型と言われる小説『HUMAN LOST』が執筆されたといわれています。そのほか、東京にあった当時の石灯籠や桜の木が見られる庭や『富嶽百景』という作品に出てくるトイレなどの見どころがあります。
読書のおともに楽しめるドリンクやフードも用意。夏はクリームソーダ、冬は甘酒やおしるこなど、季節に応じたドリンクメニューも楽しめます。なかでも、自家製の柚蜜を使ったゆずみつソーダが一番人気。爽やかなゆずの風味がきいて、すっきりした飲み口です。
のんびりとした時間を過ごすためのコーヒーとして「読書コーヒー」と名付けられたメニューも人気です。長崎県の作家が作る大ぶりなマグカップにたっぷり注がれるコーヒーは、淹れてから時間が経ってもおいしく味わえるよう、酸味をおさえ、マイルドな豆を選んでブレンド。冷めても飲みやすい、深煎りで提供しています。
文豪が暮らした趣ある空間「ゆふいん文学の森」で、読書を楽しみながらのんびりしたひとときを過ごしてみませんか。

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