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奈良最古の醤油蔵でゆったりステイ♪ 日本の原風景に心がほぐれる宿「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」

  • 2020年10月12日
  • ことりっぷ


奈良盆地の真ん中に位置する田原本。弥生時代の環濠集落、唐古・鍵遺跡をはじめ史跡が点在し、古代大和を思わせる原風景が広がります。
マルト醤油は、1689(元禄2)年に創業した奈良最古の醤油醸造所。歴史あるたたずまいをそのままに、2020年8月、天然醸造の醤油づくりやその味を体感できる宿泊施設「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」として生まれ変わりました。
近鉄奈良駅から田原本駅へは電車で約30分。さらに車で約10分行くと、四方を大和青垣と呼ばれる山々や田畑に囲まれた、のどかな田園風景が広がります。マルト醤油は、地元産原材料と天然醸造製法にこだわった醤油づくりを長年続け、皇室御用達でもあった由緒ある蔵元。風格を感じさせる外観とエントランスに、心がときめきます。
母屋を中心に、庭園や土蔵が配置された築130〜140年という大和棟造りの屋敷に一歩入ると、まるでタイムスリップしたかのよう。梁や柱をはじめ、かつて使われていた家具や装飾品をいかしてリノベーションされた空間は、どこか懐かしく、ほっと心がなごみます。
マルト醤油は約70年前、戦後の食糧難のため17代当主により閉業したのだそう。それから半世紀以上の間、蔵や道具など手つかずのまま保存されていたところ、2011年、孫にあたる現当主の木村浩幸さんが書庫に残されていた古文書を発見。資料を読み解きつつ蔵に生き続けていた酵母菌を見つけ、試行錯誤の末に天然醸造の醤油づくりを復活させました。
再醸造された醤油「大和一雫」は、2022年1月の一般販売を予定。少しずつしか抽出できない伝統の製法で醸造した醤油は、ほんのり甘く、香り高いまろやかな風味が特長です。
宿泊客は、申し込めば醤油しぼり体験や蔵の見学ができますよ。
朝食には、しぼりたて醤油の味わいを生かした地元の野菜たっぷりの料理を。丁寧に手入れされた庭を眺めながら、ゆっくりいただく滋味あふれる朝ごはんは格別です。
客室は全7室。母屋にあるのは、窓からの眺望抜群の「木藤」と、醤油復元の手がかりとなった古文書が保管されていた「府庫」との2室。宿泊棟の5室はかつて蔵人たちが寝泊まりをしていた部屋を改築したもの。メゾネットタイプなど間取りが異なり、それぞれ違う趣があります。
「糀」「碓」など各部屋には、醤油づくりや歴史にちなんだ名前が付けられているので、その由来を探ってみるのも楽しそう。
周辺を散策するなら、日本最古の神社とされる大神神社の別宮で、縁結びにもご利益があるという村屋神社へは歩いてすぐ、邪馬台国説がある纒向(まきむく)遺跡へは車で約8分と、歴史好きにはたまらないスポット。日本の原風景が広がる場所で、和食文化の象徴でもある醤油をじっくり味わえる旅。体の中から元気がみなぎってきそうですね。

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