カルシウムが摂れる牛乳。健康的なイメージがありますが、実は食べ合わせがあまりよくない食品、一緒に食べたほうがいい食品があるって知っていましたか? そこで管理栄養士が、牛乳と食品の食べ合わせについてご紹介します。
牛乳には、日本人に不足しがちな栄養素のひとつ「カルシウム」が含まれています。乳製品は、野菜などに比べてカルシウムの吸収率が高いのが特徴です。ただし、カルシウムの吸収を妨げる食品もあるため、それらと一緒に摂るのは避けたほうがよいでしょう。
インスタント食品・加工肉・スナック菓子に注意カルシウムはリンという物質と結びつきやすい性質があります。リンは摂り過ぎてしまうと吸収されずに体外に排出されますが、この時に体には必要なカルシウムもリンと結びついて体外に排出されてしまいます。
リンはインスタント食品、スナック菓子、ウインナーやハムなどの加工肉、清涼飲料水などに多く含まれています。これらの食品を食べ過ぎないようにすることが大切です。
ほうれん草は茹でて食べるほうれん草に含まれているシュウ酸もカルシウムの吸収を妨げてしまう物質です。シュウ酸はほうれん草を茹でれば取り除けるため、レンチンや炒めて食べるのではなく、茹でて食べるようにしましょう。
きのこや鮭に含まれるビタミンDにはカルシウムの吸収を高めてくれる働きがあります。グラタンやミルク煮などにすると、カルシウムとビタミンDを一緒に摂れるのでおすすめです。
緑黄色野菜と牛乳で骨を強化小松菜やブロッコリーに含まれるビタミンKには、カルシウムから骨を作る事をサポートする働きがあります。特に骨が弱りやすい女性は、カルシウム単体ではなくビタミンKと一緒に摂ることをおすすめします。ビタミンKは緑黄色野菜の他、納豆にも含まれていますよ。
牛乳は重要なカルシウム源。カルシウムの吸収を阻害する食品に注意しながら、一緒に食べたい食品を意識して、上手にカルシウムを摂っていきましょう。
※2025年5月2日更新