辰野町に新拠点「文化公園 目地」 ドーナツ店「キツツキドーナツ」も併設

  • 2025年5月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 カフェと町の案内所、文具店を兼ねた新たな拠点「文化公園 目地(めじ)」(辰野町辰野)が4月27日、プレオープンした。(伊那経済新聞)

 開放的な明るい店内

 店内には、自家製ドーナツを提供する「キツツキドーナツ」も併設する。1階と地下1階の2フロア、延べ約185平方メートルの空間に14席を設け、開放感のある雰囲気が特徴。キツツキドーナツは2023年3月、長野県飯綱町で移動販売を開始。2024年6月からは辰野町でもキッチンカーによる販売を行いながら、地域での活動拠点づくりを進めてきた。今回「文化公園 目地」の開業に伴い、店舗として本格的に営業を始める。

 施設の運営に関わる高木しず花さんは、店の「オーナー」「店長」ではなく「公園管理人」としての立場を強調する。現在、辰野町の地域おこし協力隊員として活動する高木さんは「来店する人が思い思いに過ごせる、公園のような場所を目指したい。自分が『目地(めじ)』のような役割を担い、人と人とをつなぐ場にしたい」と意気込みを見せる。

 高木さんがドーナツ店を始めるきっかけとなったのは、2011年3月11日の東日本大震災だった。発災翌々月に進学先の山形県の大学へ入学し、被災地でのボランティア活動に取り組んだ。「支援する側と、される側の間にある距離感にもどかしさを感じたが、一緒におやつを食べる時間だけは対等な関係になれることがうれしかった。いつか、誰かを笑顔にできるおやつを作りたいと思うようになった。ケーキよりも気軽で、みんなが丸くなって食べられる景色を思い描いたときに、ドーナツがぴったりだった」と話す。

 現在、ドーナツは、「おさとう」(280円)のほか、「きなこ」「シナモン」「ミルクシュガー(スキムミルクと砂糖をまぶしたもの)」(以上300円)の4種を用意。ドリンクは、リンゴジュース(350円)、麦コーヒー、ほうじ茶、ライチティー(以上400円)、麦ラテ、オーツチャイ、台湾ウーロン茶(以上500円)、ジャスミン茶(600円)などをそろえる。

 地下1階では、高木さんがセレクトした本や文房具も販売。店舗は5月11日まで無休で営業。グランドオープンは5月下旬を予定する。

 営業時間は10時~17時。

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