サイト内
ウェブ

連休にいかが?2年ぶりの〈JAPAN CRAFT EXPO日本工芸産地博覧会〉。豪華な出展者のなかで見どころは?

  • 2023年11月2日
  • コロカル

55の作り手による、大充実の工芸体験

2021年にはじめて開催された、全国の工芸産地が集う体験型イベント〈JAPAN CRAFT EXPO日本工芸産地博覧会〉。今週2023年11月3日(金)〜5日(日)に、大阪の万博記念公園内お祭り広場にて、2年ぶりに開催されることになりました。

日本には、なんと約300もの工芸産地があります。このイベントでは、北海道から沖縄まで55のつくり手が一堂に会し、職人によるワークショップや実演・物販、産地に根づいたフードマルシェなど、たくさんの工芸体験を実施。

第2回目の開催となる今回は、「工芸が見つめる 未来体験が解き放つ 産地への衝動」がテーマです。会場でものづくりの技術に触れ、その感動を語り、工芸の未来へのきっかけを感じ取れば、訪れた人はきっと、その地へ足を運びたいという想いに溢れることでしょう。その気持ちが、職人たちの意欲を燃やし、各産地の次の展開を切り拓いていく。そして、2025年の万博開催が迫る大阪から、このつながりを世界中に広げていきたいという想いも込められているようです。

多様な工芸体験から、その魅力に触れる

HOTTA CARPETが手がけた、ウールのチェアパッド

HOTTA CARPETが手がけた、ウールのチェアパッド

カーペットの国内最大生産地である大阪府和泉市。この地域には、江戸時代に始まった「堺緞通」をルーツに持つカーペットメーカーが多くあります。1962年に創業した〈HOTTA CARPET〉もそのひとつ。イベントでは、堺緞通の流れを組む「ハンドタフテッド」という工法で、ハンドミシンのような道具を使ってウールのチェアパッドをつくるワークショップを開催。一本一本糸を機械で生地に打ち込むことで、繊細な表現が可能なハンドタフテッド。その場で即席の表現を楽しむもよし、あらかじめ絵柄を思い描いて臨むもよし。ぜひ、世界にひとつのチェアパッドをつくってみては?

たなべたたらの里による、たたら製鉄

たなべたたらの里による、たたら製鉄

山林の大量の砂鉄と木炭を、土の炉で燃焼させて鉄を精製する、日本古来の鉄づくり「たたら製鉄」。島根県奥出雲地方は、このたたら製鉄の一拠点として、古代から現在まで、その歴史を脈々と伝えてきました。

〈たなべたたらの里〉も、室町時代から約600年、たたら製鉄を生業にしてきた老舗。同社は、たたらの技術とそれを支えた山々などの自然の恵みを継承しながら、かつての循環型の営みを再構築する取り組みを進めています。今回は、小さな鉄の玉をつくる「ミニミニたたら製鉄体験」を実施。製造することで、今まで想像することもなかった鉄づくりが身近になるかも?

鍋島虎仙窯の里が手がけた、鍋島焼の絵付け

鍋島虎仙窯の里が手がけた、鍋島焼の絵付け

1675年、将軍への献上品を作るため、有田・伊万里(佐賀県有田町、同県伊万里市)地域で選りすぐりの陶工31人を集結させて鍋島藩が築いた藩窯・鍋島焼。

鍋島虎仙窯の祖である川副家は、陶器の製作や釉薬研究を行う細工人の家系です。1963年、当時の窯主であった川副為雄は「鍋島青磁を多くの人に知ってもらい、使ってもらいたい」という強い思いから、10年以上もの間、青磁釉薬の研究に没頭。それから、色鍋島・藍鍋島・鍋島青磁 鍋島焼きの特色である3つの技法をさまざまに用いた製品を展開するようになりました。

今回は、お殿様に愛された鍋島焼の絵付け体験を開催。一級技能士・伝統工芸士の資格を持った職人のサポートによって、人気の菊豆皿に絵付けができます。

そのほかにも、魅力溢れる体験が盛りだくさん!詳しくはサイトでチェックしてみてください。

出店ブランド:SASAKI、弘前こぎん研究所、OIGEN、大館工芸社、アルテマイスター、スノーピーク、玉川堂、すずもの提灯、Sghr、亀の子束子西尾商店、こまぐむ、WAZAO-IPPON feat.江戸和竿、駿府の工房匠宿、まくらのキタムラ、HIDA、松島組紐、BROOK FURNITURE CENTER、指勘、かもしか道具店、鉢マニア、能作、福井洋傘、谷口眼鏡、Hacoa、漆琳堂、箸蔵まつか ん、山次製紙所、五十嵐製紙、清原織物、高野竹工、中川政七商店、パックインタカギ、SOCKS FACTORY SOUKI、大和工房、北岡本店、エコノレッグ、堺一文字光秀、FUJITA KINZOKU、waccara、HOTTA CARPET、和泉木綿、注染手ぬぐい にじゆら、菊井鋏製作所、中井産業、和ろうそくkobe松本商店、ISHIDASEIBOU、FLAT(髙田織物)、SHAQUDA、たなべたたらの里、竹虎、増田桐箱店、鍋島虎仙窯、ヤマチク、琉球びんがた普及伝承コンソーシアム、壺屋焼窯元育陶園

てぬぐい体操

てぬぐい体操

また、出店者枠以外の特別コンテンツでは、家で簡単にできるてぬぐい体操やいけばなの魅力に触れるワークショップなど、こちらもユニークな催しが目白押し。

ぜひ、今週末は工芸の新たな魅力を発見しに、同イベントへ足を運んでみてはいかがでしょう?

information

JAPAN CRAFT EXPO日本工芸産 地博覧会 2023

日程:2023年11月3日(金・祝)〜5日(日)

場所:大阪 万博記念公園内お祭り広場

住所:大阪府吹田市千里万博公園1-1

入場料:500円(中学生以下無料、万博公園への入園料別途 大人260円 小中学生80円)

Web:JAPAN CRAFT EXPO日本工芸産 地博覧会 2023 公式サイト

Instagram:@kougei_sunchi

Twitter:@kougeisunchi

Facebook:@kougeisunchi

*価格はすべて税込です。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright © Magazine House, Ltd. All Rights Reserved.