人気のお菓子〈バターのいとこ〉を手がける〈GOODNEWS〉が運営する、栃木県那須町の複合施設〈GOOD NEWS NEIGHBOURS〉で10月28日(土)、29日(日)の2日間、〈チーズとホエイの祭典〉が開催されます。
本州一の酪農地域である那須地域。近年では、新鮮な生乳からつくられるチーズを自社で製造する工房も数多く生まれています。
そんな酪農のまちである那須に、全国から人気のチーズ工房が集まり、個性豊かなチーズの食べ比べができるイベントとなっています。
なかでも、那須のチーズ工房が集結したチーズプレートは必見。
また、この祭典ではチーズだけでなく、チーズと同時にできる「ホエイ」の活用も発信。
生乳からチーズを製造する過程で約90%がホエイとして排出されるも、小さな工房ではなかなか活用しきれずに廃棄され、環境負荷をかけてしまっている現状があるといいます。
この課題を解決するために那須地域では、チーズ工房と地域のお店や企業が連携し、ホエイの活用に取り組んでいます。
その結果、1年間で4工房のホエイ「3万3026L」が活用され、さらにこの動きは広がりを見せています。
会場となる〈GOOD NEWS NEIGHBOURS〉では、このホエイを使ったお菓子〈ブラウンチーズブラザー〉を2022年から製造販売し、活用を進めています。
ブラウンチーズブラザー 972円。
さらにイベント当日には、ミシュランガイド2023で3年連続3つ星を受賞し、サステナブルな食を通じた地球環境の保全に目を向けているレストランに送られる“グリーンスター”も受賞している西麻布のフレンチレストラン〈L’Effervescence(レフェルヴェソンス)〉(29日出店)や、黒磯のベーカリー〈KANEL BREAD〉によるホエイを活用したホエイブレッドを提供する新ブランド〈CLASICO〉(28日出店)など全国から2日間で14店が集まり、ホエイの魅力を伝えます。
また、チーズとホエイの関係をより身近に感じられるような「リコッタチーズづくり体験」も実施。
チーズづくり体験では、東京〈GOOD CHEESE GOOD PIZZA〉のチーズ職人・貞光信哉さんが講師として登場します。
私たちの食卓に身近なチーズがつくられる過程で、どのような課題が生まれているのか。全国のチーズに舌鼓を打つだけでなく、これからの酪農の未来についても考えるよい機会になりそうです。
information
チーズとホエイの祭典
開催日時:2023年10月28日(土)、29日(日)10:00〜16:00
会場:GOOD NEWS NEIGHBORS(栃木県那須郡那須町高久乙24-1)
入場料:無料
Web:GOOD NEWS 公式ホームページ
*価格はすべて税込です。
writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。