桃、小麦、クロモジ、日本酒を使った４種のクラフトビール。気になる味は？

2014年にオープン後、年間60万人が訪れるまでに人気となった「食べる・遊ぶ・学ぶ」をテーマにした大阪府河内長野市の道の駅〈奥河内くろまろの郷〉。この道の駅にて、大阪府・河内長野市地産の桃、小麦、クロモジ、日本酒を使った４種類のクラフトビールが2023年７月より順次登場しています。

河内長野市は大阪府で３番目に広い面積で、７割を森林が占め、肥沃な土壌と内陸性の湿潤温暖な気候により、稲や野菜、桃やミカンなどの栽培が盛んです。また、天野酒や爪楊枝、高野街道など、古くからの歴史を有した街で、日本遺産にも認定されています。

これらの地産品をクラフトビールという形で発信し、「河内長野っていいよね」という気持ちを伝えていきたいという思から開発に至りました。製造は、クラフトビールで数々の賞を受賞している大阪市内の〈センターポイント〉と協業しています。

商品名の「A-YANビール」は、大阪弁の「ええやん」で親しみやすく、また河内長野を離れた方にも懐かしくなるようなシャレを入れています。また、河内長野の森に住んでいる、むささびをメインキャラクターに起用しています。

７月１日に発売されたのが農業法人ひだまりファームが河内長野で作る地産小麦「セトキララ」を使った香り豊かなホワイトビールの「セトキララ河内小麦のヤルヤンホワイト」（860円）です。キャッチコピーは「河内長野の小麦、なかなかヤルヤン！」。

柑橘の爽やかな味わいとまろやかな舌触りが特徴のベルギー伝統ビアスタイルのベルジャンを関西弁でもじったネーミングの奥河内「A-YANビール」のシグネチャーです。軽いサワーな味わいにオレンジピールとコリアンダーの清涼感が後味をスッキリとさせ、日本人でも飲みやすいベルジャンビールになっています。

８月１日に発売されるのが、奥河内の自然の香り、黒文字（クロモジ）の木を用いてケルシュビールに閉じ込めた「河内のクロモジのシランケドケルシュ」（860円）。森林浴を思わせる心地よい香りと高級感に溢れるビールでさっぱりとした味わいとフルーティーなフレーバーが特徴です。キャッチコピーは「クロモジって、めっちゃ不思議な香りやなぁ、シランケド」。ちなみに河内長野市は国内最大の爪楊枝生産地であり、クロモジもその爪楊枝に使用されています。

９月１日発売予定の「小山田の桃のホナヴァイツェン」（960円）は河内の風土が生み出した香り高くジューシーな桃を、南ドイツ発祥の苦み控えめなヴァイツェンビールに仕立てています。キャッチコピーは「大将、お勧めビールは？　ホナ、ヴァイツェンがおすすめやな」。もぎたての新鮮な桃が25％入ることで、すっきり飲める仕上がりになっています。さらに酵母による濁り、小麦由来のとろみが桃と合わさることで、ネクターやミックスジュースのような味わいになっています。

10月１日に発売されるのが、河内長野の酒蔵〈天野酒〉の清酒を加えた貴醸酒の〈天野酒の日本酒入りのアリエヘンエール〉（960円）。「ビールに日本酒使うなんて、アリエヘーン」がネーミングの由来です。芳醇な風味のビールに日本酒独特のフルーティーな香りが広がります。しっかりとしたボディで苦味を抑え際立った甘みが日本酒の味わいとベストマッチです。

４種の〈A-YANビール〉は〈奥河内くろまろの郷〉のほか、河内長野市内の飲食店で販売予定（決まり次第A-YANビール公式Instagramで発表）。河内長野市のふるさと納税でも、入手可能予定です。

＊価格はすべて税込です。