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「EuP指令」 Q&A解説

読み:
いーゆーぴーしれい
英名:
Directive on Eco-Design of Energy-using Products
  • Q: エコデザインはなぜ必要なの?
    設計段階における環境配慮を求めるエコデザイン。どんな利点や効果があるのだろうか?

    A: EuP指令は、EUが策定した、エネルギーを使う製品に設計段階での環境配慮を求める指令だ。デザインの時点から環境に配慮した設計(環境配慮設計、環境適合設計などともいう)を求めるため、エコデザイン指令とも呼ばれる。エコデザインは、製品のライフサイクル全体において、環境効率(エコエフィシェンシー)を高める設計を採用したり、生産技術やシステム管理を行ったりする手法だ。エコデザインを実施することで、限りある資源を有効に使うことができる。ほかにも、1) 製品の利用や製造工程における効率の改善、2) 長寿命化、3) 製品の差別化、4) コスト削減などの利点や効果がある。このように、エコデザインを進めることによって地球環境はもちろん、消費者や製造者などすべての関係者にとってよい効果や利益がもたらされる。

  • Q: EuP指令への日本の対応は?
    EuP指令が本格的に動き出すと、日本の政府や産業界はどのような対応を迫られるのだろうか?

    A: EUによる、エネルギーを使う製品に設計段階での環境配慮を求める規制がEuP指令だ。テレビやコンピューターなどの電気・電子製品や、ボイラーなどエネルギーを使う製品が対象となる。セットメーカーだけではなくサプライヤーにも環境情報の提供が求められるため、日本でも、家電メーカーなど製造業をはじめとしてEuP指令に対応する動きが盛んになりつつある。たとえば日立グループは、EuP指令に対応した「エコデザインマネジメント指針」を、2007年11月に日本企業としては初めて策定した。製品が環境へ与える負荷を低減させるための設計評価を、全事業グループで運用する内容だ。日本では資源有効利用促進法により、特定製品に関してリユースやリサイクルしやすい環境配慮設計を行うことが、企業の責務となっている。EuP指令に対応して、関連の法制度や業界ガイドラインなどが改正されることが予想される。

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