A: 家庭における省エネや節エネを進めるため、エネルギーの需要と供給に関する情報を収集・管理し、最適に制御する機能を備えた住宅がスマートハウスだ。住む人のライフスタイルやニーズに合わせて、居間や風呂など生活のさまざまな場面で省エネ家電やエネルギー機器の操作を行う。たとえば、居間ではあらかじめ設定した優先順位に基づき、エアコンや照明、テレビなどをつけ、調節し、消す。高齢者がテレビを見る時には、自動的に大きな文字で表示するといった配慮を行うこともできる。また、風呂でリラックスしたい時には、お湯の温度や照明の明るさを自動的に調節する。エネルギー情報の収集は、スマートメーターなどのＩＴ機器で行う。
A: スマートハウスは、太陽光発電や省エネ家電、電気自動車など、家庭のエネルギー関連情報を管理し、最適に制御する機能を備えた住宅だ。政府は、2009年12月に閣議決定した「新成長戦略（基本方針）」の中で、電力供給側と電力ユーザー側を情報システムでつなぐ「日本型スマートグリッド」の実現を目指すことを明記。同時に公表された工程表には、その構成要素としてスマートハウスがあげられている。また、各家庭がスマートハウスになれば、スマートグリッドを核とするスマートコミュニティが構築され、家庭や地域からのＣＯ2排出量が削減できる。政府やＮＥＤＯでは、スマートハウスやスマートコミュニティの普及を図るプロジェクトを進めている。
