A: ホルムアルデヒドの発散量が少ない天然木材などの建材を使うのがよいが、予算などの都合で合板を使う場合には、発散量の少ない建材を使うよう工務店などに依頼する。新築の場合には、すぐに入居せずに、何度も通って天気の良い日に窓を全部開けるなどして通気をよくし、入居する日までに濃度を下げておくことが望ましい。リフォームの場合には、工事中は別の場所に住むのがよいが、それができなければ工事中の部屋にはできるだけいないようにしよう。ホルムアルデヒドは、建材だけではなく、食器棚や本棚などに合板が使われていると、それらの家具が発生源となる場合もある。無垢の木を利用し、接着剤や塗装剤をあまり使っていない家具を選ぶことも大切だ。
A: 水道水は、水道法の規定に基づき省令で定める水質基準に適合する必要がある。ホルムアルデヒドの水道水質基準は、1リットルあたり0.08mg以下と定められている。2012年5月に、関東の4都県にある浄水場でこの基準値を超えるホルムアルデヒドが検出され、取水停止などの措置がとられた。この影響で、千葉県などの広い地域で断水が生じた。なぜホルムアルデヒドの濃度が高くなったのかは不明で、浄水場が取水を行っている利根川の上流にある群馬県などが調査している。