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「ナンヨウアブラギリ」 とは

読み:
なんようあぶらぎり

中央アメリカ原産のトウダイグサ科に属する半常緑樹。ジャトロファあるいはヤトロファとも言われ、種子に毒があるため食用には向かない。しかしその種子は豊富な油分を含み、乾燥に強く成長も早いことから石けんや塗料などに用いられ、近年はバイオディーゼル燃料(BDF)の原料として注目されている。とくに、パーム油などほかの油糧作物が食料供給との関係で問題視されるようになって、ナンヨウアブラギリへの世界的な関心が高まりつつある。

今世紀に入り、石油メジャーの英国石油(BP)やダイムラー・ベンツ社などの海外企業が、アフリカやインドなどでナンヨウアブラギリの生産拡大に向けた支援活動を活発化させている。また、航空各社がナンヨウアブラギリから精製した油をディーゼル代替燃料として利用する取り組みを進めており、飛行実験も成功している。米国のカリフォルニアでは2009年から商業生産に向けた研究が始まった。日本では、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2004年にインドネシアでナンヨウアブラギリ油の小規模分散発電システム開発に関する調査研究を行った。また、ベンチャー企業数社が東南アジアを中心に活動を展開している。

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