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海野和男のデジタル昆虫記

台湾、埔里1970

台湾、埔里1970
2007年02月22日

 今日も東京でSSPの仕事だった..
 事務所に戻って古い写真を見ていたら2枚だけ台湾の埔里という町の写真があった。台湾のチョウの標本のラベルの多くに埔里という地名があったから、小学校の頃から行ってみたかった場所だ。そして埔里を初めて訪れたのは1970年のことだ。台湾のチョウはそのころ日本で一番身近な外国のチョウだった。それは長いこと日本が台湾を統治していたからだろう。
 ぼくの母親は台湾にお嫁に行くことになって、その直前にいやだと言ったそうだ。それくらい近い国だった。台湾に行って驚いたのは、皆がとても親切なことだった。行きたかったのは埔里。
 埔里には昆虫を扱う木生昆虫研究所というのがあって、余生金という方が昆虫の標本を海外に輸出したりしていた。博物館もやっていて、これは今でも木生昆虫世界 -MU SHENG INSECT WORLD-というのがあるらしい。
 木生では当時はチョウの翅を使った装飾品なども作っていた。今日の写真はその時のものだ。上がチョウの工場。下は埔里の町のスナップ。
 台湾もその後、経済的に発展し、そういった産業が成り立たなくなった。ぼくはじつは70年代のはじめに3回ほどしか台湾を訪れたことがないから、その後の様子はわからない。
 台湾ではぼくの本も何冊か翻訳されている。いつかまた行ってみたいなと思うのだ。今はどんなになっているのだろうか。
 ペンタックスSP 50mm1.4 サクラクローム 1970年4月15日、16日。

デジタルフォト3月号連載は「早春の林床」。他に中古レンズのコーナーにも登場。

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