2025/02/22 09:57 ウェザーニュース
ヨーロッパは南から暖かな空気が流れ込み、季節外れの陽気になっています。パリでは21日(金)の日平均気温が5月上旬並みです。この暖かさは嵐の前触れで、23日(日)はイギリスを中心に荒天が予想されます。
寒波に見舞われている日本やアメリカとは対象的に、ヨーロッパは暖かくなっています。大西洋北部を進む低気圧に向かって南風が吹き込み、上空1500m付近で+6℃前後の暖気がフランスやドイツまで流れ込んで気温が上がりました。
21日(金)の最高気温はパリ・オルリー空港で16℃、ロンドンで16℃まで上昇。スペインでは20℃を超えた所もあります。平年のこの時期に比べると大幅に高く、パリの日平均気温は5月上旬並みの高さです。
こうした暖気の流入は嵐の前触れでもあります。大西洋を進んでくる次の低気圧に向かって暖かな空気が流れ込み、発達を促す見込みです。現地時間の23日(日)朝にはイギリスの北西の海上に達して、中心気圧は950hPa前後まで低下する予想となっています。
中心から南東側の広い範囲で風が強まり、イギリスやアイルランドでは強い南寄りの風が吹き荒れる見通しです。瞬間風速は広い範囲で25m/sを超え、局地的には30m/s以上の暴風が吹き荒れるおそれがあります。
また、寒冷前線が通過することで雨も強まる予想です。気象当局は警報を発表し、交通への影響や停電などに警戒を呼びかけています。