沖縄は真夏のような日差し 乾いた路面には「逃げ水」も

  • 2025年5月18日
  • ウェザーニューズ

2025/05/18 14:58 ウェザーニュース

沖縄はここ数日、太平洋高気圧に覆われて夏のような天気になっています。強い日差しが降り注ぐ石垣島では、熱く乾いた路面によって幻の水たまり「逃げ水」が見られました。蜃気楼の一種です。

近づくと逃げていく幻の水

晴れた日のアスファルトの道路などで、遠くの方が冠水しているかのように見えても、近づいてみると路面は乾いていて、水面がどんどん先に逃げていくように見える、という現象を「逃げ水」と呼びます。

「下位蜃気楼」と呼ばれる現象で、強い日差しによって熱されたアスファルトにより、目線の位置よりも足元のほうが高温になっているとき、気温差による空気の密度の差で光が屈折し、遠方の景色が路面に反射しているように見えることで水面と同じような見た目が生じています。

逃げ水は、冬場に見られる「だるま太陽」と同じ原理で発生しています。だるま太陽は暖かい海面上に冷たい空気が流れ込むことで、太陽がΩ状に見える現象です。

一方、春に富山湾などで見られる蜃気楼は、冷たい海面と暖かい空気によって発生する「上位蜃気楼」が主です。

逃げ水は気温差によって発生するため、比較的空気が冷たい春先の晴れた日や、日差しの強い真夏の炎天下などでよく見られます。陽炎(かげろう)も同じ原理で発生していて、足元で熱された軽い空気が上昇するときにユラユラとゆらめいて見える状態をいいます。

晴れた日は遠くの路面に注目してみてください。ただし運転時は、一点を集中して見るのは禁物です。

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