
突然鳴り響いたインターフォン。居留守を続けたにもかかわらず、チャイムが鳴り止まない。さらにはドアまで叩いてきて、ドアスコープをのぞいてみたらサラリーマンが立っていた。執拗にチャイムを連打され、最後には嫌がらせまで!?今回は、勧誘業者の態度がトラウマになってしまった緑丘まこ(@makoishappy777)さんの「わたしはインターフォンがこわい」を紹介する。
■インターフォンを連打する業者の男。さらにドアもドンドン叩いてきて…!?
本作は緑丘さんの実体験を漫画家したもの。日中の在宅時、チェイムが鳴った。アポなしの来客なので、出なくてもいいだろうと居留守を使った。しかし何度も繰り返されるチャイム。「普通鳴らしても2~3回じゃない?」と思う緑丘さん。留守と知っておきながら連打する相手の異常性に怖くなった。
一体どんな人が鳴らしているのか興味が湧いて、音が止まってしばらくしてから室内のドアスコープをのぞいてみた。すると、そこには隣の家のインターフォンを連打するサラリーマンの男性が写っていた。
静かに見ていると、男はゆっくりと振り返り再びこちらに向かってきた。慌てて部屋に戻ったが、チャイムが再び鳴り、さらにはドアまで執拗に叩いてきて――!?
■一連の出来事が「トラウマ」に…今もインターフォンが鳴るのが怖い
今回は、リアルな実体験を描いた緑丘さんに詳しい話を聞いた。
――まずは、緑丘さんが漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
自分の絵にコンプレックスがあり、もともとは漫画原作者志望だったのですが、吉泉知彦先生の漫画教室に通っていたころ、吉泉先生から「緑丘さんの漫画は、緑丘さんの絵で描いた方がいいよ」と言われ、自分で全部描くようになりました。
――漫画を描くうえで気をつけていること、こだわっていることがあれば教えてください。
読んでいる間や読後に、なるべく読者様が不快な気持ちにならないように気をつけています。
――「インターフォンをのぞく」というのは心理的に怖いものがありますが、物理的にも怖い思いをしましたね。この体験について、今はどのように思っていますか?
この漫画を描くまではずっと、かなりトラウマになっていました。今もトラウマなことには変わりありませんが、漫画に描いたことで少し発散できたような気がします。とはいえ、完全に消化できておらず、いまだにインターフォンが鳴るとビクッと身構えてしまいます。
――同じような体験をしてインターフォンが怖くなった方もいるようです。緑丘さんはその後、何か対策をしましたか?
インターフォンに対しての対策ではないのですが、ドアスコープの部分に内側から布をマグネットで貼って小さなカーテンのようにしています。あとは、当時怖い思いをしたときから変わらず、郵便や宅配などアポなしで知らない人が訪問した際は出ないようにしています。
――大きなトラウマになってしまいましたが、今ではどのような対応がベストだと思いますか?
あのインターフォンの恐怖体験をしたとき、警察にすぐに連絡するべきだったと今では後悔しています。
――そのほかにどのような漫画を描いていますか?
インターフォンの漫画と同じく、実話をもとにしたエッセイ漫画が多いです。家族のほっこり話やひきこもりだったころの話や、夫婦の日常を描いてKindleにまとめております。また、フィクション漫画も時々描いて同じくKindleにまとめております。無料でお読みいただける漫画が多数なので、Kindleで「緑丘まこ」と検索していただきお読みいただけるとうれしいです。
――緑丘さんの今後の目標を教えてください。
まだ描けていない実話を、今後はたくさん描いてすべて完成させたいです。また、フィクションの漫画にも、もっと挑戦して描きたいと思います。皆様に喜ばれるような作品づくりを心がけたいです。
突然の訪問者の異常な行動に怯えた緑丘さん。その後、再び現れたとき一緒に暮らしていた元カレが、その男と対峙することになる。
取材協力:緑丘まこ(@makoishappy777)