
SNSでメンタルや生きづらさを題材としたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)は、かつてうつと適応障害から会社を休職。当初はそんな自身について「恥ずかしい、情けない」と感じていたが、今では「休職して良かった」と思っているそう。
コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースにした作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を赤裸々に描く。
第6回の今回は、初期の休職生活について。
心療内科の受診をすすめてくれた友達には、休職したことは伝えました。その人はうつにとても理解がある人だったので、『休職できてよかったね』と言ってくれたと思います。だけど、自分自身うつとの診断に驚いたし、周りの人にも気を遣わせたくなかったので、その人以外には休職したことを伝えませんでした。
しかしいざ休職生活がはじまると、「休むって意外と難しい」と感じました。働いていた時の休日は、友達と遊びに行ったり買い物をしたりと、外出をメインにして過ごしていました。でも、休日はあくまで来週からまた働くための休みであって、体力や気力を回復するための時間と考えていたので、働かずにただ休むという状況になった時、どうやって時間を過ごせばいいのかわからなくなってしまいました。
その後「急いで復職しなくては」との思いから、3カ月で復職することにしました。私の場合は、心療内科の先生に元気になったことを伝え、その後会社に連絡して復職しました。ちょっと記憶が定かではないのですが、先生や会社に復職したい旨を伝えてから、復職したように思います。
休職からわずか3カ月で復職を決めたなおにゃんさん。だが、うつからほとんど回復してない彼女に、更なる試練が訪れる…。これからの展開も見逃せない。
取材・文=石川知京