【漫画】海外で言葉にできない感謝がイラストなら伝わった!「絵は世界共通の言語」/うつ逃げ

  • 2022年12月21日
  • Walkerplus

SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。

コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を、お届けする。


今回は、休職中に訪れたベトナムでのエピソード。大群のバイクが通る道路には信号機がなく、いつまでたっても渡れずにいたなおにゃんさん。30分ほど立ちすくんでいた彼女に、現地の方が笑顔で話しかけてきた。

■人間、逃げようと思ったらいつでも逃げられる
何を言っているかわからなかったものの現地の方の後をついていき、なんとか道路を渡ることに成功。助けの手を差し伸べてくれた救世主にどうしてもお礼を伝えたいと、その場でイラストを描き、「Thank you!!」の言葉を添えて渡したそう。

「イラストは授業中ノートに落書きした絵を人に見せたりする程度で、本格的に描いてはいませんでした。でも、イラストを描くと喜んでくれたり、欲しいと言ってくれる人はいました。この時も言葉では伝わらない気持ちもあって、イラスト付きの言葉でお礼をさせていただきました」

自分の描いた絵で人が喜んでいる姿を見て、「絵は世界共通の言語なんだなと思った」と当時を振り返るなおにゃんさん。日本へ帰る飛行機のなかで、「休職中に海外に行くなんて一般的には非常識だと思うけど、今の自分には必要な時間だった」と感じたそう。なおにゃんさんがベトナムで得たものとは、何だったのだろう。

「たくさんありますが、一番は内省する時間を得られたことかもしれません。遠い異国の地で、時間を忘れてゆっくり川を見ながら『逃げるってなんなんだろう?』と、自分なりに真剣に考えられたその時間が、何よりの宝物です。あとはちょっと抽象的な話ではありますが、『人間、逃げようと思ったら、いつでも逃げられるんだ』という、漠然とした勇気と自信のようなものを得ることができました。人間、本来もっと自由でいていいし、その気になればいつだって自由を得られるんだなという感覚を、経験を通して得られたのが本当によかったなと思います」

日本ではできなかったさまざまな経験を通じて、新たな価値観を発見したなおにゃんさん。帰国後は彼女の人生を変える重大決心をすることに。今後の「うつ逃げ」も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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