
配色で顔の表情が楽しめる円筒形の代表的な折り紙手芸作品。森の賢者にふさわしい学帽を折り紙で作ってかぶせてみました。胴の枚数、作り方は3点とも同じ。耳を積み上げて作るタイプ、羽を別に作って作るタイプ、とバリエーションをお楽しみください!

No.5:上質紙を使った作品
No.6:上質紙を使った作品
No.7:折り紙を使った作品
※上質紙とは角封筒(薄茶の封筒)に使われている紙程度の厚さで少々硬めです。
はじめに|折り紙手芸の基礎
作品を作る前に、まずは折り紙手芸の基礎を理解してから進めましょう!
■折り方
3種類あります。お手元の紙が1対2なのか、1対2弱なのか、1対2強なのか、確かめてから折りましょう。
ここでは、1対2弱の場合(市販の紙、コピー用紙、広告チラシなど)のパーツの折り方が必要になります。折り方の詳細は下記で紹介しているので、参照してください。
【三角パーツの折り方(1対2弱の場合)】はこちらから
■道具とのり付け方法
組んだパーツはボンドを使って固定します。詳しいやり方は下記で紹介しているので、参照してください。
【折り紙手芸の道具とのり付け方法】はこちらから
■パーツのしくみ
別記事で紹介していますので、こちらより該当箇所をご参照ください。
共通|記号の見方
共通|足の作り方
01 えんぴつ等にモールを巻く

02 2つに切り分けて端を中に入れる

03 形を整えて下の方にのりづけ
No.5のふくろうの作り方
*必要な材料
★できあがり寸法:幅約9cm 高さ約12cm
●上質紙
・5cm×9cm 水色 269枚
・5cm×9cm 青 70枚
・5cm×9cm ピンク 37枚
・5cm×9cm 黄 1枚(口用)
●太モール 茶 約27cm(足)
●動眼 直径18mm 2個(目)
●和紙 15cm角(帽子)
● 〃 1.5cm×4cm(帽子の房)
*組立図
*帽子の作り方
01 折り目どおりにたたむ

02 中心に折り合わせる

03 ひらいてつぶす

04 反対側も同じように折る

05 1枚めくってたたみ直す

06 中心に折り合わせる(反対側も同じ)

07 折り下げる。四ケ所とも同様に折る

08 折り上げる

09

10 折り目を逆にしてはさみ込む

11 折り目をつけてひろげる

12

13 できあがり
※裏表同色にしたいので和紙がお勧め。または両面おりがみを使ってください。
*本体の作り方
01 三角パーツの「とんがり部分」にボンドをつけ、2枚のパーツを貼り合わせます。

02 同様にして、5枚を貼り合わせたら洗濯ばさみで止めておきます。5枚の束を2つ、6枚の束を2つ作ります。

03 束どうしを貼り合わせて、洗濯ばさみで止めて乾かします。

04 「円形底」ができあがったところ。隣り合う「三角部分」にボンドをつけます。

05 1段目のパーツを「円形底」の2つのパーツにまたがるようにかぶせます。

06 1段目を1周かぶせたところ。しっかり奥までかぶせ、「とんがり部分」の出方を揃えるようにします。

07 2段目は前中心に水色パーツを9枚かぶせ、その隣に青パーツを1枚ずつ、他は水色で1周かぶせます。2段目ものりづけしながらかぶせます。段差は外側で1cmくらい、内側はぴったり添わせて4mmくらいが良いでしょう。

08 青パーツを配色して1周かぶせます。3段目からはのりづけしないでかぶせます。

09 4段目までかぶせたところ。前中心の水色パーツは減り、両脇の青パーツが増えていきます。

10 組み立て図を見ながら、水色と青で9段目まで組み立てたら10段目は前中央にピンクパーツを7枚かぶせます。

11 組み立て図を見ながら11段目まで組み立てたら、中央(ピンクパーツのあいだ)に黄パーツをはさみます。12段目の中心はピンクと黄の「三角部分」を2枚ずつ入れます。

12 16段目までかぶせたところ。指を円筒形の中に入れて丸みを整えます。

13 16段目をぐっと内側に傾けて穴を小さくします。

14 3段目以降にのりづけします。

15 三角パーツにボンドをつけて差し込み、耳を作ります。

16 【足の作り方】を見て、モールで足を作ります。

17 【帽子の作り方】を見て、和紙で帽子を作ります。1.5cm×4cmの和紙に切り込みを入れた房用の紙も用意します。

18 目、足、帽子をつけ、細く折った房を帽子の角に貼ります。できあがり。
No.6のふくろうの作り方
*必要な材料
★できあがり寸法:幅約8.5cm 高さ約11cm
●紙は上質紙
・5cm×9cm 黄 333枚
・5cm×9cm 茶 15枚
・5cm×9cm ピンク 56枚
●太モール 黄 約27cm1本(足)
●動眼 直径18mm 2個(目)
*組立図
*本体の作り方
01 「ふくろう 5」の01~04を参照して22枚で円形底を作ります。

02 組み立て図を見ながら、配色して1段目を1周かぶせたところ。のりづけしながらしっかり奥までかぶせます。

03 配色に注意して、8段目まで組み立てます。

04 9段目まで組み立て、10段目は中央に茶パーツをかぶせます。

05 組み立て図を見ながら、15段目までかぶせたところ。

06 16段目までかぶせたところ。指を円筒形の中に入れて丸みを整え、ぐっと内側に傾けて穴を小さくします。

07 全体にのりづけします。三角パーツにボンドをつけて差し込み耳を作り、目もつけます。

08 組み立て図を見ながら、羽を2個作ります。

09 足、羽をつけて、できあがり。
No.7のふくろうの作り方
*必要な材料
★できあがり寸法:幅約9cm 高さ約13.5cm
●折り紙 (紙提供:がくぶん)
・5cm×9cm うす緑 326枚
・5cm×9cm 黄 60枚
・4cm×7cm 黒 1枚(口)
●太モール 黄 約27cm1本(足)
●動眼 直径18mm 2個(目)
*組立図
*本体の作り方
01 「ふくろう 5」の01~04を参照して円形底を作ります。

02 1段目を1周かぶせたところ。のりづけしながらしっかり奥までかぶせます。

03 2段目は前中心にうす緑パーツを7枚かぶせ、その隣に黄パーツを2枚ずつ、他はうす緑で1周のりづけしながらかぶせます。

04 配色に注意して、5段目まで組み立てます。段差は外側で1cmくらい、内側はぴったり添わせて4mmくらいが良いでしょう。

05 組み立て図を見ながら、9段目までかぶせたところ。

06 10段目はうす緑を1周かぶせます。

07 11段目は前中心に黄パーツを6枚かぶせます。

08 14段目までかぶせたところ。指を円筒形の中に入れて丸みを整えます。

09 16段目までかぶせたところ。ぐっと内側に傾けて穴を小さくし、下段からのりづけします。

10 「逆ざし」で耳を作ります。1段目3パーツはのりづけしながらかぶせます。

11 耳はカーブさせてのりづけします。鼻は黒パーツを「ポケット」が見えるようにさします。

12 目付け位置の「とんがり部分」を少しつぶし、動眼にボンドをつけて貼ります。

13 モールで作った足をつけて、できあがり。
本「リサイクルと指先の運動になる 折り紙手芸」の紹介
ご紹介した『折り紙手芸「ふくろう」』のレシピを掲載している本はこちらです。

指先の運動とリサイクルのクラフト。ペンギン、宝船、フクロウ、打ち出の小槌、だるま、パンダ、鶴、青龍、フランス人形など作り方付きで紹介。
こちらもおすすめ!折り紙のレシピ
折り紙手芸「ふくろう」に興味のある方にぜひおすすめしたい、折り紙に関する本をご紹介します。