冬に差しかかる季節になると水辺では動物たちの動きが活発になるような気がしています。冬に備えてエサを探し回るためでしょうか。
私は水辺に泥や砂が溜まっている所を数カ所チェックしていまして、雨が降った翌日になると観察に行きます。雨が降ると、きれいに地面が洗い流されて、新しい足跡だけを観察することができるからです。
私の観察している川は、埼玉県南部の市街近郊にある川ですが、それでもタヌキ、イタチ、それにアライグマなど、たくさんの足跡を見つけることができます。
数種類の動物が同じルートをケモノ道として使っていたり、鳥の死骸が翌日になくなっていると(たいてい一晩でなくなります)その周辺に足跡が散らばっていたり……。アライグマの手足がある周辺に掘り跡を見つけたり(アメリカザリガニを掘ったのかな?)、彼らの姿を想像しながら観察するのはとても楽しいですよ。
そんななか、ひとつだけどうしても正体のわからない足跡がありました。歩幅や爪の跡から、おそらくカメだろうと思っていたのですが、真中にある波線がわからなかったんです。
でも気づきました。おそらくこれは尻尾の跡なのだと……。
想像のふくらむ水辺の足跡観察は、とてもおもしろいですよ!
出典:わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト Facebookコラム
(2019年11月27日)
https://www.facebook.com/wow.wow.biodiversity.project/
※「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」は、公益財団法人日本自然保護協会とソニー株式会社が協働で実施しているプロジェクトです。
「わぉ!」という自然のおもしろさや不思議に触れたときの感動を多くの人に伝え、みんなで共有することで、自然を好きになってもらい、生物多様性の保全につなげていきます。