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第12回 RODYと一緒に楽しくヨガ遊び…子どもの発達にあわせたヨガを

  • 2013年2月22日

ロディヨガをやってみよう! ポーズ解説

三角のポーズ(座位)
三角のポーズ(座位)
三角のポーズ(座位)
【How to】
 ロディの背中に座り、足の裏をしっかり床につけます。左手を左足の内側におき、右手は天井に向かって伸ばします。腕をしっかり伸ばしながら、呼吸とともに身体を左側に倒していきましょう。
※軽減法:手が床に届かない場合は、肘を曲げ膝の上において行います。
【効果】
 体側が伸びます。骨盤が安定した状態で、腕をしっかり伸ばすように意識しましょう。子どもの姿勢を調整し、内臓の働きを高める効果もあります。呼吸をスムーズにし、胸の発達を促します。
【禁忌】
 下半身を安定した状態で行うようにしましょう。身体が前方に倒れないように、真横に体側を伸ばしていきます。

ねじりのポーズ
ねじりのポーズ
ねじりのポーズ
【How to】
 ロディを後ろ向きにおきます。ロディの背中に座ります。右手でロディの尻尾を持ち、左手でロディのお鼻をもちます。息を吸って背中を頭上へ伸ばし、吐く息とともに身体をねじりロディの目を見つめましょう。
【効果】
 背骨を柔軟にする。内臓の機能を高める。ロディを使うことで骨盤が安定した状態でアーサナを実践することができる。また左右前後の理解が難しい時期の子どもにも楽しく行うことができる。
【禁忌】
 下半身が安定した状態で行えているかをみてあげましょう。

らくだのポーズ
らくだのポーズ
らくだのポーズ
【How to】
 ロディを後ろ向きに置きます。ロディの背中に座ったら、膝を曲げ膝下を床につけます。手のひらを床につけ、身体を支えながら後ろへ倒れます。
※ 小さい子の場合は、お父さんやお母さんが頭側へ座り補助してあげましょう。
【効果】
 背骨を柔軟にし、胸をひらく。身体の前面(腿の前面・そけい部)などをしっかりと伸ばす。後屈のポーズはバイタリティを高め、呼吸機能の強化にも役立つ。
【禁忌】
 後ろに倒れないように、また倒れた時に危険なものがないかに十分に注意してあげましょう。

ダウンドッグ
ダウンドッグ
ダウンドッグ
【How to】
 ロディの後方に立ちます。ロディの背中に両手をついて、4 歩後ろにさがって足を腰幅(ロディの身体の幅くらい)に整えます。お尻を天井に向けて引き上げて、背中を気持ちよく伸ばします。
【効果】
 背骨を伸ばす。全身(特に頭部への)の体液・血液循環をよくする。内臓の働きを整える。
【禁忌】
 両腕の間に頭を深く入れるようにする。脚がのびない場合は、膝を曲げて行ってもよいので、腰を高く引き上げるようにする。

魚のポーズ
魚のポーズ
魚のポーズ
【How to】
 ロディを横向きに寝かせます。ロディの背中と子どもの背中が合うように座り、隙間ができないようにして仰向けに身体を預けます。胸をひらき、両手を頭の上にあげて、余裕があれば肘と肘を持つようにしましょう。
【効果
 背骨を柔軟にし、心身ともに深いリラックスを得る。内臓の機能を整え、呼吸器系を活性化する。自律神経の働きを整える。ロディを使うことで無駄な力を抜いて、柔軟性を高めます。
【禁忌】
 お尻が床から離れないようにしましょう。

木のポーズ
木のポーズ)
木のポーズ
【How to】
 ロディを前向きに置きます。ロディを両脚で挟んでぴょんぴょんします。右足をロディの背中に足の指先を外側に向けた角度で置きます。胸の前で手を合わせ、頭の上へ伸ばします。反対側も同様に行います。
【効果】
 身体の中心軸の意識を高めます。姿勢を整え背骨の柔軟性を高めます。バランス感覚を養い、集中力を高めます。
【禁忌】
 ロディの身体が傾かないように行う。みんなのおへそが正面を向くように姿勢を整えましょう。


ロディヨガを通して伝えていきたいこと

ロディヨガを通して伝えていきたいこと
 子どもたちにヨガを教える時に、私が一番大切にしている心がけは、子どもの心で楽しむこと。子どもと共に過ごす時間は、私に子どもだった頃を思い出させてくれるような新鮮な体験を与えてくれます。子どものようなやわらかな心を忘れずに、心や身体で感じることや全身で感動や喜びを表現することを大切にしていきたいと思います。

 私の尊敬する灰谷健次郎さんの著書「子どもに教わったこと」のなかに、「子どもと大人の世界の断絶は大人側がしている。子どもはまだ未熟であり、これから学ぶべき存在、大人はすでに学びを終えた存在であるという心があるのだ」と書かれています。灰谷さんの著作の中にも書かれているように、大人も子どもも共に学びあうことこそ、真の「教育=共育」だと思います。

 ロディヨガクラスに親子で参加していただくことが多いのですが、そんな時は、そのクラスの時間内は、お父さんもお母さんも子どもに戻って同じ年齢の気持ちで楽しく参加してもらうことをお約束してもらいます。親も子どもも、上手に出来ても出来なくても、楽しい気持ちで身体をいっぱい使って夢中になる時間を過ごすこと。これが何より大切だと思うのです。

 自分のからだを理解すること、相手の身体を感じることは一体です。ヨガを通して子どもたちに学びとってほしいのは、単にヨガのポーズが上手に出来るようになることではなく、隣にいる子や共にヨガをするお友達への思いやりの心を育むこと。輪の中に入れないでいる子どもや、転んでしまったお友達に、やさしく手を差し伸べてあげることができる感性です。

 ヨガのクラスの中で、子どもにもわかるような優しい言葉で、ヨガの哲学に基づいたお話をすることもあります。子どもは、真剣に耳を傾け、澄んだ瞳で私をみつめます。目の前にいる子どもは、本当に鏡のように私たちの姿勢を映し出しています。こちらが子どもに敬意と愛をもって接すれば、必ず子どもも同じ気持ちで私たちに向き合ってくれます。私はこれからもナマステの精神で、子どもとともにヨガの素晴らしさを学んでいきたいと思います。

 東北の子どもたちへ、日本中、世界中の子どもたちへ、ロディヨガが楽しさと健やかさをサポートするお役に立てることを心から願っています。

Copyright (c) LEDRAPLASTIC JAMMY

■筆者紹介

高橋由紀さん 高橋由紀

身体の不調から自身の体質改善のためヨガをはじめ、病を克服。ヨガ歴15年。一児の母。日本におけるベビーヨガの第一人者として活躍。2000年より、医療機関に勤める傍ら、ヨガの指導のほか、ベビーマッサージ講習会・子供の能力開発や親子のストレスマネジメントをはかるためのクラス・遊びや運動を通して親子のコミュニケーションをはかる活動等に取り組む。数々のボディワーク・呼吸法・身体の調整法・食育を学ぶ。2005年 武道・ヨガ・瞑想を融合したホリスティックトレーニングbudokon-武道魂、日本最初の公式インストラクターとなる。日本語版DVDにも出演、他TV・雑誌など出演多数。2006年親子で渡タイし、タイヨガマッサージを学び、タイ国政府文部省公認タイヨガマッサージ師資格・ルーシーダットン指導者資格取得。2008年Baby Yoga Associatesを代表の新井とともに設立し、ベビーヨガ・キッズヨガ・Self Adjustment-骨盤調整ヨガなどのプログラムを開発し、講師の育成にあたる。日本古来の育児法に基づくヨガ的育児DVD「Baby Yoga Therapy」のほか、ベビーヨガの祖として世界的に有名なイギリスのフリードマン博士のDVDの日本語版プログラム監修を行う。現在日本各地のスタジオにて、Baby Yoga・Kids Yoga・Self Adjustment(r)-骨盤調整ヨガ等のインストラクターをつとめる。
(株)Baby Yoga Associates 取締役・Program Director HP:http://www.baby-yoga.jp/

 

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