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(NY)vol.2 New Yorkに進出し、ニューヨーカーの圧倒的な支持を得たホールフーズマーケット。
その戦略とニューヨーカーの食事情を探る。Part 2

  • 2005年11月1日

人気は各種惣菜バー

 市内の3店舗は地域によってその特色を生かしているが、各店に共通しているのは野菜、果物などのプロデュース、肉を売るブッチャー、魚のフィッシュマーケット、チーズ、生花、自然食品、化粧品、サプリメントなどのコーナーなど、WFMの基本的なコーナーを備えている点だ。だがキーワードはやはりナチュラル、オーガニック、環境優位の品揃え、商品の60パーセント程度はこれらの製品で占められている。

惣菜バー
好きなだけ、好きなものが選べる、惣菜バー

 WFMのフロアーで最も集客力があるのは、惣菜売り場であろう。暖かい惣菜を集めた、ホットバー、サラダやなどを集めたサラダバー、スープ各種を揃えたスープバー、デザートを集めたデザートバーなどが揃っている。鳥料理を集めたチキンバー、えび料理を集めたシュリンプバーなどは他では見られない工夫。その中でも人気は、SUSHIコーナー。パック寿司が各種揃えられ、玄米やオーガニック野菜すしなどは、他では見られないWFM独自の工夫。カウンターで握りが食べられる施設も整って、さながら日本の通称デパチカに似ている。日本の惣菜売り場、デパチカと異なっているのは、セルフサービスで目方売りという点。各惣菜売り場にはコンテナーが用意され、好みの惣菜を好みの量だけ入れ、目方で料金が決まるというもの。自分の腹具合いと財布具合でパーソナルなランチパックを作れるのだ。選んだ惣菜やランチをその場で食べられる施設も設けられ、昼時には、席が見つからない程の盛況。売り場面積では最も広い、コロンバスサークル店には一日に5千から6千人の人が出入りするという。

WFMのコンセプトが人気

 NYのWFMがこれ程までに人気があるのは、従来のスーパーには見られなかったWFM独自のコンセプトにある。ナチュラル、オーガニック、環境優位というキーワードのもとで、新鮮な品揃えを豊富に、見せる売り場作りと、豊富な惣菜、お客本位なサービスの考え方がニューヨーカーに支持されているためだろう。

デリカウンター
品揃えが豊富なデリカウンター

ナチュラル、オーガニック製品
商品の60パーセントはナチュラル、オーガニック製品


Paul Yamaguchi

■ 筆者紹介
Paul Yamaguchi
ニューヨーク在住35年、トレンド情報誌の先がけとなった「PRONT」や「USフードジャーナル」の編集長を務め、現在世界に健康食品の情報をレポート型式で発信している。LOHASのパイオニアのHoffman氏、Lampe氏とも親しく、米国東部のLOHAS情報が少ないなか、ニューヨーク、ボストンエリアからのレポート等期待される。
http://www.functionalfoodsjapan.com/pages/1/index.htm

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