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(Boulder)Vol.22 ブティック化するボールダーの中古品ストア

  • 2015年2月6日

古着  日本でも3R(スリーアール)、1. Reduce(リデュース)…廃棄物を減らす、2. Reuse(リユース)…再使用、3. Recycle(リサイクル)…再資源化、という3つのRに取り組むことが叫ばれているようですが、アメリカでも、元の物を全く違う物体に変えて使うことをリサイクルと言い、以前使用した物を同じ形で、違う場面で使うことをリユース(再利用)といいます。また、洋服など形を変えて違う服に作り直すことは、リフォームという風に使うことが多いです。今回は、洋服などの再利用“リユース”や“リフォーム”に焦点をあてながら、展開していきたいと思います。

合理的におしゃれをエンジョイするボールダー人

Common-Threads  日本でも最近定着しつつありますが、洋服をリユース(再利用)したりリフォームして蘇らせ、それを長く着続けることを、ボールダーの人はかなり普通のことと捉えている人が多いです。LOHASの基本概念の一つである“サステナビリティー”と呼ばれる“持続可能性”なライフスタイルを意識し、エンジョイしているボールダー人が大勢いるのはもちろんですが、特に意識もなくそのようなサステナビリティーな生活をナチュラルに実行しているボールダー人もたくさんいると思います。それはきっとボールダーの昔からの文化や、町の雰囲気が、ボールダーの人たちを自然にサステナビリティー的な生活に導いているからなのかもしれません。また、合理的に、自分が気に入っている洋服だから、何とかしてずっと着続けたいとか、自分はもう着ないけど質が良いから誰かに着て欲しいとか、そのようにシンプルに考えて、再利用やリフォームを実行している人も多いのではないでしょうか。

ボールダーの街、写真中央はコロラド大学
ボールダーの街、写真中央はコロラド大学
 また、ボールダーの町の人口は約10万人で、そのうちの約3分1が学生で占め、ボールダーの平均年齢が31歳くらいというのも、ボールダーの文化に大きく影響をしていると思います。コロラド大学ボールダー校は、州立でありながら学費が高いので有名。特に、州外の生徒や外国人の留学生の学費は、全米で5本の指に入る位の高額であります。ですから他の州の大学生に比べると、コロラド大の生徒は、そこまで苦学生ではないかもしれませんが、やはり万国共通に「学生=貧乏」というのは、なかなか否定しがたいと思います。そして、そんな学生たちが合理的におしゃれをエンジョイするためにも、洋服の再利用やリフォームというのは欠かせないことです。

Déjà Blue
中古ブティック
 ボールダー人や学生たちは、仕事の後や授業の後に洋服のコンサイメント・ストアや、中古の洋服屋さんに立ち寄ります。コンサイメントというのは、中古の洋服を委託販売してくれるお店を言います。ボールダーには、この中古やコンサイメントの洋服だけでなく、家具、電化製品、食器、ベビー用品などを取り扱っている店が15件ほどあります。その中でも、洋服や靴、バッグなどのファッション系のみを取り扱っている店は10件近くあります。また、洋服のリフォームを取り扱っているリフォーム専門の店も10件ほどあるでしょう。

 ボールダーで売っている中古の洋服のお店というのも実は色々あって、ビンテージ系の古着屋さんをはじめ、すごい使い古しで、ここまでの使い古しを買う人がいるのだろうか?と思うほどの品を販売している中古のお店もあったり、ブランド物の洋服を中心に取り扱っているブティックの装いのストアもあります。
 お店の内装も、中古の商品を取り扱っていると気づかせない、おしゃれなお店もたくさんあります。ここ数年は特に、中古用品を取り扱っている大手の会社グッドウィルが、今までの中古イメージを打破すべく店の名前を変え、ブティック化した店舗を展開し、テレビでコマーシャルを行っているせいか、今まで以上に、中古を取り扱うお店で気軽にショッピング出来る傾向にあります。


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