アロマセラピーの後はハーブティーで気分もリフレッシュ アロマセラピーは、不調の時に自身で行えるセルフケアとしても効果的です。職場や人間関係といった日常のストレスなどで、夜の眠りが浅い時にも、自分にとってリラックスを促す精油を用いることで副交感神経を刺激し、眠りの質を高めたり、風邪気味のときに、ティートリーやユーカリなどの抗菌作用のある精油を用い、皮膚や呼吸から身体に取り入れることで、予防をしたり自分の中の免疫力を高めたりします。
アロマセラピーは薬ではないので、あくまで植物の力をかりるような感じですが、単にリラックスやリフレッシュという心理面だけではなく、本来人間に備わっている自己治癒力や、自律神経のバランスなどを補ってくれる役割があります。さらにセラピストのタッチケアの効果（安心感や、幸福感など）により、気分が落ち着いたり、自己肯定感が高まる手助けにもなると森田さんは言います。
アロマインストラクターとしてアロマを伝える
自宅サロン『碧海』のお部屋 「アロマセラピーのトリートメントは、まず気になっているお身体の症状や状態をお聞きします。それから日々の暮らしのリズムや環境などを聞いて本人に合うような精油を提案し、嗅いでもらいます。お話があまり得意でない人には、先に香りを嗅いでもらう時もあります。
アロマセラピーはご自身の嗅覚に働きかけ、快か不快かの反応を見ます。それによって、どんな精油を今身体が必要としているか、どのような状態にあるのかを汲み取っていきます。理性ではなく本能の感じることをキャッチしていくのです。
お話をしたり香りをかいでいるうちに、心の深いところまで声を聴くことがあります。クライアントさまでさえ『こんな話をするつもりではなかったのに…』と言われたり、香りによって昔の思い出が引き出されたりします。これがアロマセラピーの魅力だと感じています。
いろいろお話が進んだところで、気に入った精油を2〜3種類ブレンドして、本人だけのオリジナルの香りを作ってからトリートメント（アロマセラピーでのマッサージのこと）に入ります。
この本人だけのオリジナルなブレンドオイルもまた、アロマの魅力だと思います。女性は月のリズムやホルモンのバランスによって、毎回選ぶ精油が変わります。ですから毎回、その時だけのその瞬間のオイルが出来上がります。
コンサルテーションで、ラポール（心的融和状態）ができると、身体への関わり方・効果も違ってくるように思います。トリートメントの間、よく眠られたり、身体がしっかりゆるみ、開放できると、終えた後のアフターカウンセリングでは今まで閉じ込めていた思い（人間関係や、両親・親子の関係）などをお話される方も多く見られます。身体がゆるむと、心もゆるむ、全ては繋がっているんだと感じます」
家でもたまにご主人が朝から手捏ねパンを焼く
開業オープンに着て欲しいと親友からの応援Ｔシャツ 森田さんのご主人は、以前は普通のサラリーマンでしたが、今はパン職人として働いています。
「私の初めての妊娠がわかった時、つわりでパン以外のものが食べられなくなったのをみて、身体にいいパンをと本を取り出し、手作りで捏ねたパンを作ってくれたのがきっかけでした。それからもずっと旦那さんは出来るだけ天然素材の身体にやさしい美味しいパンを作り続けています。我が家は毎日しあわせなパンがあります。手作りの温かさ、素材の大切さ、そしてそういうものに触れることで、初めて食の大切さに気付かされました。今では普段の普通の食事もゆっくり時間をかけて作り、手を合わせて食べるようになりました」
ご主人の突然の転職に「不安な日もありましたが、どんな出来事も、必然だったんだろうと今では感謝しています」という森田さん。
将来の夢は、「パン屋さん開業と、オフの日は二人でバイクで全国各地をツーリングしたいと思っています。喫茶も併用して、お客様にいつも愛情のあるパンと空間の架け橋になりたいと思います。
私自身は、アロマセラピストとしての活動はずっと続けながら、関わる人たちを心から大切に思い、大事にすることで自分自身をも大事にしていける生活スタイルを続けていきたいと思っています」
記事提供：特定非営利活動法人(NPO) ローハスクラブ
健康ですこやかに暮らしたいと願う人々に対して、ロハス/ローハス（環境と人間の健康を優先した持続可能な社会のあり方を模索する）という志向を普及・促進するために調査・研究および情報のネットワーク化に関する事業を行い、人々の健康や社会活動、経済、環境の保全に寄与することを目的としています。
