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Vol.25 アロマセラピーで医療の中にもLOHAS な風穴を
LOHAS コンシェルジェ/森田和代さん

  • 2013年4月1日
LOHAS コンシェルジェ/森田和代さん

LOHAS コンシェルジェ/森田和代さん

Profile
愛媛県生まれ。愛知県の国立豊橋病院付属看護学校卒業後、看護師としての道を歩む。正看護師として総合病院で昼夜勤務する中で、無機質な医療現場にも何か自然のものを取り入れられないかとアロマセラピストを取得する。現在、大阪の自宅にて、アロマトリートメントサロン碧海を主宰。日常での簡単なケアなどもアドバイスしている。2010年日本メンタルヘルス協会認定基礎カウンセラー取得。2006年にLOHAS コンシェルジェ(NPO ローハスクラブ認定)

 

 「人をケアする仕事がしたい」と思い描いて看護師になった森田和代さん。その前に立ちはだかる医療の現場の忙しさ。そして無機質な病院という枠の中でアロマセラピーと出会い、医療の中でもアロマセラピーを・・・

看護師からアロマセラピストへ

 看護師になった森田さんに立ちはだかったのは、医療の現場のすさまじい忙しさ、繰り返される日勤と夜勤の連続勤務、鳴り続けるナースコール、そして毎日の入院に加え緊急入院の多さ…。患者の苦痛やストレスの訴えに向き合う毎日だったという。そんな中で今も記憶に残っている新人の頃に担当した患者さんのこと。

アロマボランティアで患者さんに寄り添う森田さん
アロマボランティアで患者さんに寄り添う森田さん
 「受け持ちの末期の患者様がどうしても家に帰りたいと言われ、主治医と相談し、在宅で最期を迎える準備をしたことがあります。その患者様は家族のフォローがとてもしっかりしていて信頼関係もありました。ただ、呼吸の状態が既にかなり悪く少しも酸素を離せず、移動の道中で亡くなることもありえる状態でした。しかし、患者様の強い意思と家族の希望により家での最期を選びました。そして、皆がびっくりするほどの笑顔で10日近くも過ごしたのです。部屋のベッドからは、大好きな柿の木がある庭が見渡せ、家族みんなの声が聞け、飼っている犬の鳴き声がして、それを毎日幸せだと家族に話していたそうです。最期はとても安らかだったとお聞きしました」

 自分の居場所で愛する人と最期を迎える。今は在宅ケアが主流になりつつありますが、当時は訪問看護もまだそんなに普及しておらず、いろんなことの必要性を感じる出来事になったという森田さん。

 その後、看護師になって5〜6年過ぎた頃、仕事にも慣れ、適切なケアやお話を聴く時間が取れるようになったものの「元気になって笑顔で退院していくのに、また日常に戻ると無理をして入院を繰り返す」そんな人たちと多く関わるなかで、現在の医療の、身体を部分的に治すだけでは、本当の意味での治癒には繋がらないことを感じ始めていました。

ボールダー研修で朝ヨガの後、大自然と共に朝食
ボールダー研修で朝ヨガの後、大自然と共に朝食
アロマオイル(植物の精油)
アロマオイル(植物の精油)
 「病院はモニターなどの器具も多く、どこか殺伐としていて、清潔の保持のため院内や病室内は主に消毒液のにおいがしています。初めの頃にはあった違和感も慣れてくると何も感じなくなっていました。それがアロマセラピーと出会い、その香りを感じることで忘れかけていたものを思い出したのだと思います」

 アロマセラピーとの出会いから自然の恩恵に感謝することが増え、30歳を機に森田さんに転機が訪れました。

 「現場では中堅のナースになり、頼りにされることも増えてきましたが、ずっと感じていた疑問のようなものは頭を離れず、このままずっと現場で働いていくのか、それともアロマセラピーの世界をもっと掘り下げていく方がいいのか悩みました。私はアロマセラピーの何にそこまで魅力を感じているのか…?」

 答えが出ない中、ある日“LOHAS”という言葉に出会いました。このロハスという言葉には、持続可能な…という意味合いが含まれています。

 「その言葉に出会った頃の私は夜勤もしていて生活も食事も不規則でした。そんな生活を自分自身も続けながら、日々出会う患者様はどうして健康な状態が持続しないのだろう?身体だけではなく、たとえば心や環境のあり方にも大きな影響があるのではと思い、もっと勉強がしたくなりました。そして、それらの疑問をいろいろ学び、最後は海外のボールダー研修にまで参加しました。そこで私の価値観はガラリと変わったのです。

 とにかく雄大で、自然の一部として自分が溶け込んでいくような感覚。その土地は経済も人にも環境にも優しいことで構築されている。早朝のヨガは身体が開いていくような感覚に包まれ…自分という人間がはじめて自然の一部だということに気付きました。今までも普通に自然は好きでしたが、ボールダーのサスティナビリティな環境は私にとって大きな衝撃でした。小さなアロマ(植物の精油)という引き金が私にこの世界を気付かせてくれたんだということを知りました。自然と調和して生きることが、ひいては生き生きとした身体を取り戻すことに繋がっていく…医療やケアの原点をそこに感じました」

 それからますますアロマセラピーに引き込まれ、帰国後はアロマセラピーのインストラクター、そしてセラピストを取得した森田さん。「医療の中でアロマセラピーに理解を示している場所でのご縁を経て、ボランティアやアロマセラピー外来も少しの間させて頂きました」

 現医療を否定するのではなく、医療者という立場でアロマセラピーを広めることで、何か違った角度から医療の中にもロハスな風穴を通せないかと考えたという森田さん。現在は自宅で、身近な方へ日々の日常こそを豊かにという願いをこめて、アロマセラピーを提供しています。

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