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Vol.11 地域を想うココロに触発され、祭りの実行委員としてボランティア
大村実千緒さん

  • 2008年12月1日
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大村実千緒さん

Profile

東京都生まれ 兵庫県宝塚市育ち
現在、東京在住。
翻訳業務や車関係などの仕事をしながらボランティア活動に参加。
LOHASコンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)

 伊勢神宮の「式年遷宮」という伝統行事は、新しい神殿を造り、神様がお宮を遷るというもので、20年に一度行われ、宮大工の技術、そして日本人の心を伝えていくためのものといわれています。「第62回式年遷宮」は平成25年で、「式年遷宮」の諸祭・行事が平成17年から進行中。

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2007年2月六本木ヒルズで執り行われた「お木曳」
 「式年遷宮」行事の一つとして、古代からの様式をそのまま執り行われる「お木曳(おきひき)」の行事が、今年初めて伊勢を離れ、東京でも執り行われた。

 県内外から注目をあびるなか、地域活性と地域のよいところを発掘し再確認しようというお祭りを地元の20代が集まって企画し、第1回が2006年9月に開催された。そこに一人、地域外部から実行委員として参加し「ゴミ分別指導・リサイクル意識向上の啓発」等を行ったLOHASコンシェルジェの大村実千緒さん。今年9月には第2回が開催された。


地域を想うココロに触発され・・・

 学生生活を卒業し都市社会人生活に揉まれながら、「私って、いったい何がやりたいんだろう?」 と、幾度となく自問自答を繰り返していたという大村さん。最先端技術に恩恵を授かり、楽で幸せな毎日のはずがどこか満たされない心は・・・・・そんななか、無条件に大村さんを癒し包んでくれたのは、過酷でありながら大自然の営む美しさでした。

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 LOHASのキーワード“Health & Sustainability”心身共に健康で持続可能であること、とてもわかりやすいキーワードだと思い、LOHASアカデミーを受講。同期だった方から伊勢神宮ツアーに誘われ、ついでに伊勢神宮近くに暮らす友人を訪ねたという大村さん。  「同い年の彼女は、幼馴染みの友達と『若い子が集まって伊勢を盛り上げんネ〜ン!』と誇らしげに、20代による大規模な地域活性のお祭りを企画していると話してくれました。そこで、私は今まで企業や行政と民間の趣旨の混雑した地域イベントを垣間見てきたため、しっかりと20代が主体性を持ってリードしていくやり方に熱い希望を感じました。『私もまぜて!』咄嗟の一言。『一緒にやろさ〜!なあ!!』と快い一言で決まり」全ては始まったそうです。


伝統文化と新しい文化の共存を

 「なんか、おっきなことしよや」友達同士の何気ない会話の中から生まれたという“音しゃい祭り”。地域の活性化や環境問題など、地域が抱える様々な問題に少しでも役立てたいと20代の若者が中心となり2006年9月に三重県営サンアリーナで第1回が開催された。

 「伊勢には様々な伝統文化があり、式年遷宮がその大きな一つです。遷宮は20年を周期に行われ、今、20代の僕たちも、次の遷宮では40代。行事の中心に立たなくてはなりません。先代が守ってきた伝統を引き継ぐため、今こそ、僕たち若者が伝統文化の大切さに気付かなくてはいけません」と音しゃい祭り実行委員会会長の田中信也さん。

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 「若い世代では、都市部へと出ていく人が後を絶たず、夢や目標を持っている友達は県外に活動の場やチャンスを求め、どんどん地元を離れて行き、まるで日本のプロ野球とメジャーリーグのようです。式年遷宮へ向け、伊勢は県内外からの注目を集めます。歴史のある伊勢を舞台に、町全体を元気付けようと若い世代が活動していることが広く伝われば、鳥羽、志摩や松阪そして、もっと広い地域にも同じような動きが広まっていくのではないかと思います。伝統文化と新しい文化の共存。若者たちと年配たちとの交流。これからの地方都市に必要なのは、このバランス感覚ではないでしょうか」。



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