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Vol.21 近藤恭子さん
『エコラグジュアリー』という価値観からはじまるエコ

  • 2012年2月1日
近藤恭子さん

ボタニカル・空間コーディネート/近藤恭子さん

Profile
1979年東京生まれ。東京歯科衛生専門学校を卒業後、歯科衛生士として小児から成人の方の口腔ケアに従事。そこで予防・生活習慣の大切さを歯科という枠にとらわれず指導。その後、医療従事者という立場を越え、もっとライフスタイルや環境・世界と関わっていきたいと、2010年7月に株式会社ライラックジャパンを設立。人・地球の健康を『エコラグジュアリー』という価値観で永く素敵にエコを実践できるライフスタイルを発信している。具体的には、イスラエル生まれのデザインプランター「グリーンボ」の輸入・販売。空間コーディネート、ガーデンデザイン・施工で、現在『植物のあるシーン』の拡充に力を注いでいる。

 

チャリティーイベントのワインブースで
チャリティーイベントのワインブースで
 「エコ」と聞くと「我慢を強いる」「質素に暮らす」などと思っていませんか。つくったものが、いつまでも使われ続けていくというのはとても重要なことですよね。そこで、ラグジュアリーなエコがあってもいいのでは・・・
 今回ご紹介する近藤恭子さんは「真の豊かさを求めたら、エコな暮らしになる!『エコラグジュアリー』こそ、これからの豊かさ、美しさ、贅沢感だと強く感じています。日本も世界も、エコや真の幸せ、生活習慣について、変革の時にあります。自分の感じていることを一つひとつ実行していきたいと思い、起業しました」という。
 また、昨年10月に築地本願寺境内で行われた「東日本大震災で被災した子どもたちを支援するチャリティーイベント」では、知り合いのワインインポーターのワインブースをお手伝いし、非常にいい時間の流れを感じたそうだ。
 では『エコラグジュアリー』とはどんなものなのでしょう。


自然や伝統の恩恵を知り、味わう人生が『エコラグジュアリー』

古いものを壊さなくても、発想次第で新しいものは創れます
古いものを壊さなくても、発想次第で新しいものは創れます
 世界には、まだ見たことのない素晴らしい光景がたくさんあります。それは、自然が生み出したものもあるし、人間が創ったものもあります。どちらも、敬意を持って大切に使っていく姿勢が、自然とエコに繋がります。
 活かして楽しめるイマジネーションを磨くことが、その人個人、そしてまわりに真の豊かさをもたらします。どんな環境で、どんな物に囲まれ、どんな人と、どんな時間を過ごすか・・・。
 「真の豊かさは?」から考え、『エコラグジュアリー』という価値観で、人生を、地球をもっと味わっていきませんか?

 

自然や伝統の恩恵を知り、味わう人生が『エコラグジュアリー』
 具体的にどんな暮らしがあるでしょう。昨年まで、私は祖父母の建てた築45年の家に住んでいました。近代的なマンションとは、造りも材質も付帯機能も違います。築45年というと、一見不便で古臭い家のイメージ、そしてそんな所にわざわざ住むより、新しいキレイな住まいがいいと思われるのではないでしょうか。
 しかし、その暮らしはなんとも贅沢でした。自然の素材でつくられた柱や床、家具。45年使っても色あせることなく、むしろ味わい深くその風合いが醸し出てくるのです。雨戸に収納、扉に障子に畳。その素材や機能は、日本の四季に適応するよう良くできているのです。一緒に呼吸をし、自然と一体に暮らす感覚を感じられる幸せ、『エコラグジュアリー』ライフが存分に味わえる家でした。

 

 

自然や伝統の恩恵を知り、味わう人生が『エコラグジュアリー』  最近引越しをしたのですが、新居も同じ頃に建てられたヴィンテージ物件です。木造の2階建て、土壁に縁側付き。最近の家に付いている機能は、やはりあまり見当たりません。
 また家具は、祖父母の代から使っているものを持ってきました。木目が美しいものはそのまま使っていますし、表面がボロボロになってしまったものは、自分の好きなカラーにペイントを塗って、より空間を自分色にして楽しんでいます。自分でアレンジすることで、物により愛着が湧き大切に使うことがきます。そして、それはまたエコに繋がるのです。

 庭と室内で植物を育てています。毎日の水やりは、手間ではなく実はとても贅沢な時間。植物は季節感だけでなく、心に瑞々しい潤いを与えてくれます。
 私も「花育」をもっと広めたいと活動しています。

 

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