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Vol.9 青山朋代さん
「安心・安全プロジェクト」に一役

  • 2007年2月1日

Vol.9 「安心・安全プロジェクト」に一役

青山朋代さん

青山朋代さん

Profile
1964年生まれ。鹿児島在住。
城山観光株式会社 会長、社長、役員の秘書として勤務。 女性3名のAnAn Projectのメンバーとして「安心・安全なホテル宣言」を実践し、城山観光ホテル客室のアメニティを有害物質の含まない、動物実験をしなくてよいものにチェンジ。
現在、LOHASコンシェルジェとして、活動中。
・オーガニックコンシェルジュ(NPOオーガニック協会認定)
・かごしまマスター(かごしま観光)
・鹿児島市観光委員
・ LOHAS コンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)

 

環境に優しい安心・安全なホテル宣言

 

 「環境や人に優しい本物を提供する企業になろう」と鹿児島県の城山観光ホテルがプロジェクトを立ち上げた。プロジェクトは「環境に優しい安心・安全なホテル宣言」という LOHASプロジェクト。その第一歩が、2005年10月からスタートした。 

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桜島を一望できる「さつま乃湯」

 まず、客室や浴室のアメニティ(シャンプー、リンス、ボディソープ、歯磨き等)が有害成分(発ガン性物質等)を含まない安全なものに変更され、また、お客様の肌に直接触れるリネン類(シーツ、タオル類)は、より安全な洗剤を使用した城山観光ホテルだけの専用ラインでの洗浄がスタート。さらに、食器洗浄機の洗剤についても環境に配慮した洗剤に変更されたという。アメニティは、プロジェクトメンバー女性3人が様々な商品の成分や使い心地などを比較し、2社の製品を厳選したそうだ。メンバーの1人である青山さんに、AnAnレポートの一部を紹介していただいた。

ご存知ですか「経皮毒」?

 私たちを取り巻く地球環境は有害化学物質が氾濫し、危機に瀕していると言われています。日常には有害化学物質が添加された食品や、有害化学物質に汚染された空気が蔓延しています。石油から作られた「有害化学物質」が誕生し、私たちの暮らしは便利に使い捨てが容易になりました。

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有害成分を含まないシャンプーとリンス

 その反面、地球レベルで考えると、大気や土壌また河川から海へと流れ地球上のいたるところが汚染され、環境破壊が加速され、生態系の危機が迫っています。知らないうちに、体内に取り込まれ、蓄積し、死亡原因の上位を占める、癌、動脈硬化、心臓病、脳梗塞などの発症の原因となり、健康を害していると考えてもおかしくありません。その健康を害する要因の一つとして「経皮毒」が考えられます。

 石油系の有害化学物質は、分子量が小さく、触れただけで、皮膚から直接吸収され、血液やリンパ管に侵入します。これを「経皮吸収」といいます。口腔などの粘膜から侵入する「粘膜吸収」という経路もあり、これを、「経皮毒」と呼びます。

 有害化学物質が口から入ると、人間の内臓(肝臓など)の排毒機能により、90%は排泄されますが、皮膚から入ったものは、直接血管を流れ汗や涙で10%しか排泄されないということからも、「経皮毒」がいかに問題であるかがわかります。では、どんな有害化学物質が存在するのでしょうか。

そもそも有害化学物質とは?

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 まず、私たちの回りにある、生活日用品の成分表をチェックしてみましょう。この表示のほとんどが有害化学物質といわれているものです。

 私たちが気軽に使っているシャンプーや化粧品にも、有害物質が含まれている場合があります。特にタール系色素は自然界では存在しない全くの合成化学物質で、着色剤の中でもっとも毒性が強く、接触性皮膚炎や皮膚ガンの危険性が発表されています。

 また、洗濯洗剤では、洗濯物を白く見せるために青系の蛍光増白剤が使われ、毒性が認められているそうです。合成界面活性剤も毒性強く、皮膚障害やアレルギー反応を引き起こす可能性があることは、最近ではよく知られていることです。

 これらのものが生体内に取り入れられ環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)として体内に残留すると本来のホルモンの働きを妨げてしまい、生態系をも壊すといわれています。このようなことは、私たちだけの問題ではなく、次世代を守るために重要な課題でもあります。

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