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Vol.7 佐藤哲也さん
北海道「千歳」のマチをLOHASに!

  • 2006年10月1日

Vol.7 北海道「千歳」のマチをLOHASに!

佐藤哲也(さとうてつや)さん

佐藤哲也(さとうてつや)さん

Profile
1971年東京生まれ・名古屋育ち。
名古屋の大学を卒業の頃、旅行で出会った温泉と景色のすばらしさに惹かれ北海道に移住。現在、社会活動にほとんどの時間を費やしている。
北海道千歳市/ 支笏湖“いとう温泉”経営
NPO 法人・支笏湖まちづくり機構Neoステージ 理事 
社団法人 千歳青年会議所 理事
シーニックバイウェイ北海道 千歳エリア代表
LOHASコンシェルジェ

出会った温泉と景色のすばらしさに北海道移住を決意

「日本最北の不凍湖」として知られ深い原生林に囲まれた支笏湖、まさに自然の砦に守られた数少ない魅惑の湖としても全国に知られている。この四季折々の美しい景観を見せる支笏湖に惹かれ移り住み地域の活動に汗を流す佐藤哲也さんを訪ねてみた。

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 佐藤さんが北海道に移住したのは10年前、名古屋で大学を卒業する間近、友人の紹介で北海道のある温泉の売却話しが舞い込み、卒業旅行も兼ねて、冷かし半分で支笏湖に向かいました。「そこで見た風景は都会育ちの私には別天地でした。勿論、温泉のことも知らなかったですし、経営なんて出来るか?相当不安でしたが、まぁ何とかなるものですね。最近やっと慣れてきました。地元の従業員や支配人にも助けられ・・・幸運でした。」と語る佐藤さん。

「支笏湖まちづくり機構Neoステージ」とは

 佐藤さんが旅館業を営む支笏湖は、人口わずか200人余りの小さな村で、千歳市の中心部から25kmの森を抜けた山間の湖です。四方を豊かな森林に囲まれ、千歳・苫小牧・札幌を三角形とする真中に位置しており、観光地としては比較的アクセスも良いのと同時に街から隔絶された独特の地域でもあります。

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 支笏湖は国立公園内にあり、基本的には観光業に従事する者か公共事業者しか住むことを許されていない。おのずと地域の活動が観光に関した活動が中心となっていましたが、観光地とはいえそこには生活があり、生活者としての豊かさを求めたいという欲求から立ち上がったのが「支笏湖まちづくり機構Neoステージ」(以下、Neo)です。Neoは支笏湖に棲む人々が観光地に特化したまちづくりではなく、観光地でありながら生活する人々の側に立ったまちづくりの創造を主として活動し、メンバーも様々で、観光従事者はもとより、学校職員、郵便局員、主婦、行政等関係者で構成されています。

 Neoの全身である「支笏湖まちづくりプロジェクト」から活動をはじめ3年超の時間を要し、自然環境を守るのと同時に生活地帯として、穏やかな空間を取り戻す運動で、湖から動力船の排除を実現することが出来たそうである。クリスマスイベントやサンセットコンサート、清掃美化活動など、自らが楽しみ、朗らかに生きるための切り口で企画・実行している。

人を迎える心をカタチ(行動)に変える事業

 千歳青年会議所は全国700余りある地方青年会議所の一つであり、青年会議所の運動は大きく分けてLeadership Development=指導力開発とCommunity Development=社会開発に分けられ、佐藤さんは入会以来、後者にほとんどの時間を費やしている。

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 近年では、「空港を核としたアイデンティティの創造」=人を迎える心をカタチ(行動)に変える事業。「空港“花”いっぱい運動」を開催したり、「スローソサエティーの推進」=地産地消・身土不二になぞられる食を中心とした価値、選択基準の提唱。地元地域の持つ食の可能性を探索し、スローフードイベントの開催と地元の材料を使用したチーズ作り。朝食の重要性(食育)を唱えた。また、2005年には「バランス型社会の実践」=持続可能な社会システムの創造。キーワードは「心のものさし」市内小学生とEM石鹸を製造し、販売した。

 カウンターパートナーを行政(千歳市)としてその時々に必要と思われる活動・運動を展開している。報告書や提言・提案書を作成・配布をしたり、事業(イベント)を通して市民に体現してもらうといった手法を用いて、発信し続けている。一方、他のセクションでは教育や環境、自己開発、啓蒙など様々な活動をし、地元のイベントへの支援やサポートなども行っている。

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