第9回　医師／斎藤糧三さん
今年６月「世界標準のアンチエイジング」に出会う。

アンチエイジングの夜明け

６月15日から開催される「トータルアンチエイジングジャパン」は、どのようなテーマで行われるのでしょうか。

　世界最大のアンチエイジング国際学会組織、A4M（エーフォーエム：American Academy of Anti-Aging Medicine）が主催する、日本で初めての学術イベントです。

　日本はこれまで、病気になったあとの保険医療制度が充実していたため、予防医学が盛んではありませんでした。これにより、アンチエイジング医療全般についても、いまだ根付いているとはいえません。保険医療制度が危機的な状況になりつつある今こそ、「より積極的に健康をもとめ、同時に疾病リスクを回避していく」というアンチエイジング医療そのものを、医療従事者も、一般の人々も知るべき時代がやってきたのではないでしょうか。

　「トータルアンチエイジングジャパン」では、海外の著名な医師を集めた学術イベント（第１回世界アンチエイジング医学 日本会議）、国内有名医師による公開講座、最新のアンチエイジング関連の展示が行われます。

「トータルアンチエイジングジャパン」には、どのような方が来るのでしょうか。

　A4M会長のロバート・ゴールドマン医学博士をはじめ、世界各国から著名な医師、医療関係者による講演を20プログラム以上行う予定です。国内の医師、医療関係者、数千名の参加者を予定しています。一般の方も聴講可能な公開講座もご用意しました。

　これだけの情報を吸収できる学術イベントは、「トータルアンチエイジングジャパン」だけです。世界の“トータルアンチエイジング”の最新情報に、みなさんも触れてみてはいかがでしょうか。

先生の目指す“トータルアンチエイジング”とは何ですか？

　「ひとりでも多く、健康なからだになって欲しい」と願っています。日本では現在、年間の医療費が総額で32兆円使われています。さらに2025年には、倍以上の50兆円〜80兆円にまで増大するという試算もあります。“トータルアンチエイジング”が積極的な予防医学として確立すれば、医療費の増大も抑制され、健康寿命の増大が見込まれます。

　みなさん！アンチエイジング医療と取り入れてクオリティオブライフ（QOL：幸せに生きること：WHOが提唱。満足度や精神的豊かさといった人生の質）を高め、積極的な健康を手に入れてください。