中国市場に |
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■第8回 北京Weekly 経営者/久保尚太郎さん |
兵庫県神戸市出身。中学、高校時代をアメリカ・ニュージャージー州で過ごす。
慶應義塾大学法学部政治学科に進学。在学中よりスタンフォード大学の学生団体である、ASES の活動に参加し、台湾をはじめ、香港、中国等のアジアの国々を回る。
エキサイトの創業者とともに北欧のインテリアショップStyle RICHを立ち上げ、卒業後もプロジェクト・マネージャーとして従事。
2006年より北京語言大学に留学。エルマー・ホールディングス有限公司CEOに就任。
北京でウィークリーマンションというサービスを展開している久保尚太郎さんに中国への想い、そして最新中国事情を伺いました。
久保さんが中国に行くきっかけとなったのは何ですか?
私が初めて中国に行ったのはアメリカのスタンフォード大学に本部を置く学生団体ASESの国際会議に参加したときでした。会議自体は香港であったのですが、ちょっと足を伸ばして中国本土の広州まで行きました。その時に地方からの出稼ぎの人々が広州駅に溢れかえっているのを目撃し、そのエネルギッシュな雰囲気に圧倒され、ショックを受けました。中国に興味を持ったのはその時のショックが大きいです。
多感な時期をアメリカで過ごした久保さんが、なぜ中国に来ようと思ったのですか?
中国に来た理由はマスコミ・メディアで伝えられている報道ではなく、実際自分の目で中国という国を見てみたかったことが一つあります。中学、高校生の時も中国系のアメリカ人と接する機会も多かったですし、大学の時に見たエネルギッシュな広州駅の印象も強かったので、まず来てみようと。
6ヶ月くらいであれば、何とか色々と見られる時間も取れるだろうと判断し、現在も外国人に中国語を教えることはトップレベルの北京語言大学に留学しました。仕事もしていましたが、今のチャンスを逃すと一生後悔すると思い、エイッと。
色々と考えてそこにとどまるよりも、とりあえず前に進んでみて、違ったらまた戻ればいいというスタンスでした。
中国にはアメリカよりインターナショナルな環境が整っています。多くの外国人が中国語を学びに中国に来るため、世界中の国から来た人と知り合えます。また、東南アジアやアメリカ華僑など外国からきた中国人達との交流もとても意義があるものです。
左の写真は、北京語言大学内の新疆ウイグル自治区料理屋さんのウェイトレスさんたちです。彼女たちの故郷も中国なので、中国語と自分たちの地方の言葉を操ります。中国には56の民族がいて、とても多様な文化を併せ持つ多民族国家なのです。代表的な民族には漢族、満族、モンゴル族、チベット族等がいます。
最近、中国でもLOHASが注目されてきたということですが…
中国でもLOHASが注目されてきたというのは間違いありません。雑誌を読んでいてもLOHASという言葉がところどころに出てきます。ただ、まだまだ富裕層・情報に敏感な人たちに限られていて、日本のように一般にはまだ知られてはいません。
中国の人々の現状として生きること、生活することに必死です。まだ余裕をもって自分の好きなことを見つめたり、コストを払って環境に貢献するということが「かっこいいこと、素敵なこと」という価値観はとても少ないように感じます。まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。
右上の写真は、五道口という場所の近くの露天商です。メロンを売っています。こうした露天商が北京にはたくさんいます。昔はもっとたくさんいたそうですが、最近はどんどんと少なくなっています。
右下の写真は、一般の市民が食べる朝ごはんです。まず、豆乳、豆腐のあんかけ、そして肉まん。全部あわせて約60円。
有機食品についてはどうでしょうか?
こちらでは、「有機食品」の他に、減農薬で遺伝子組替え技術を使わずに生産した農産物「緑色食品」というのがあります。この緑色食品のマーク「GreenFoods」というシールがあるのはよく目にします。この「緑色食品」の方が「有機食品」よりもこちらでは普及しているようですが、どの程度のインセンティブになっているのかというのは人によるようです。私が中国語を学んだ大学でも緑色食品の意味を留学生に教えていました。
有機食品についても、その健康面と環境面での利点など知れば、一人っ子を育てる都市部の親たちは、高くてもそういう食べ物を買おうとするのではないでしょうか。