汁の淡い色合い、つるつるとした麺、食欲をそそられるネギとチャーシューの質感…そんな美味しそうな塩ラーメンのイラスト。
実はいつも捨ててしまっている「あるもの」に描かれているのです!どんぶりの立体感まで伝わってくるアート作品が大反響を呼んでいます!
いつも見慣れた「ペットボトルキャップ」が、なんと芸術作品に大変身!
この写真をX(旧Twitter)にポストされたのは、ボトルキャップアーティストの西倉ミトさん(@n_mito0813)。さまざまなイラストをボトルキャップに描いているそうです。
6,900いいねの大反響!飯テロとの声も!
塩ラーメンのボトルキャップアートに「美味しそう!」「汁の質感がリアルすぎ!」「どんぶりの立体感に引き込まれる」「もはや飯テロ!」との声が集まっています。
ファンの方からは「拡大すると麺1本1本に陰影が付いてたり、ネギの内側が白くなってたりする。ディテールへのこだわり、小さな世界観がすごすぎる」という声も!
さらに、どんぶりの柄にはミトさんのサインがこっそり隠されているんです。さりげないこだわりがすてきですね!
どうやって描いてるのか?作者に伺いました!
作品を描いた西倉ミトさんにどうやって制作されているのかをお聞きしました。
西倉ミトさん「アクリル絵の具などで絵の具を少しずつ乾かしながら制作しています。製作時間は早いもので3時間、複雑な風景画だと10時間は超えます。いくつか並行して進めるため、2〜3日に1個くらいのペースを基本に制作しております。」
ボトルキャップの小さいスペースに10時間!すごいこだわりですね!
元々は普通の大きさの紙やキャンバスに風景や動物を描いていたという西倉ミトさん。ボトルキャップに描き始めたきっかけは何だったのでしょうか?
西倉ミトさん「2022年に知り合いの方から『細かな絵が得意なら、もっと小さなものに描いてみてはどうか』とアドバイスを頂き、作品の方向性を見直すことにしました。その矢先に地元のショッピングモールで小学生が作ったペットボトルキャップのモザイクアートを見かけまして。小さなキャップに絵を描いたら面白いのではと閃いたことがきっかけでボトルキャップに描き始めました。 」
ボトルキャップアートへの反響も伺いました!
Xでの反響についてもお聞きしました。
西倉ミトさん「家族や周囲の方たちはバズったことに驚きつつも『地道に努力し続けてきたことが報われたんだね』と自分の事のように喜んでくれました。
実はこちらの作品は以前にもSNSに載せたことがあるのですが、当初は思っていたほどの反応が得られませんでした。手間をかけて描いた自信作だったので悔しかったです。そこで今回トレンドになっていたハッシュタグを使用して再び投稿したところ、沢山の方々から反応を頂くことができたため、心の底から嬉しさと驚きを感じました。 」
大反響は地道な努力の結果だったのですね!
また、特に印象的だった反響は、尊敬しているアーティストの方に紹介していただいたことだそうです。
西倉ミトさん「プロならではの視点でコメントを書いてくださったおかげで、多くの方々に作品の魅力が伝わり、ありがたいことにコメントやフォローをしていただくことができました。投稿が拡散される大きなきっかけになったので、本当に感謝しております。」
お話から作品通りの丁寧で細やかなお人柄が伝わってきますね!
食品以外にもステキな作品が多数!
西倉ミトさんのポストでは色々なボトルキャップアートが投稿されています。
どれもリアルすぎて人間技とは思えません!
白のボトルキャップが風景画に大変身!投稿されている作品は、色鮮やかでどれも引き込まれます。別の白いキャップには、メロンパンのイラストも。立体的で美味しそうです!
青のボトルキャップに描かれたのは、滑空するヘリコプターのイラスト。背景に広がる空の青と海の青、色の違いにもこだわりを感じます。ボトルキャップの見慣れた青色がとても美しく感じられるなんて、アートってすごい!
さらに、緑のボトルキャップに日本庭園が描かれた写真もあります。水面に映る木々も美しく、新緑の香りがただよってきそうです!この作品も5.3万いいねの大反響でした!
他にも、夕焼け、天ぷらそば、フクロウにだるまといった、色々なイラストが描かれたボトルキャップアート作品もアップされています。モチーフが違っても、どれも立体的で美しいものばかり。西倉ミトさんによると、旅先で見た景色や食べたものを描くことが多いそうです。
西倉ミトさんのポストでは、他にも多くのボトルキャップアートが投稿されています。
食品だけではなく四季折々の作品も多数!ボトルキャップアートで季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか?
文=かばたあきこ