今回の読めそうで読めない漢字クイズは「奇しくも」をご紹介します。「奇」と言えば「き」と読むイメージがあるので、「きしくも」と読んでしまいそうですが…。先日、テレビタレントさんが「きしくも」と言い間違えていたので、意外と読めない方は多いのかも!?
「奇妙」や「奇数」など、「き」と読むことが多い「奇」という漢字。「奇しくも」も、つい見たまま「きしくも」と読みたくなりますが、実は間違っています。
では「奇しくも」とはどんな意味でしょうか?『偶然にも、不思議にも』と辞書にあるように、「奇しくも」は「偶然、思いがけず起きた出来事」や「運命的なものを感じさせるような事象」を表現する際に使われる言葉です。
例文はこちら。
「奇しくも、二人は同じ人物を愛してしまった」
「奇しくも、彼はその事故から奇跡的に生還した」
…なんとなく答えが浮かんできましたか?
実は「奇」は訓読みで「くし」と読みます。この「奇し」が「奇しき」に変化し、係助詞の「も」が付いて「奇しくも」という言葉に。出来事をドラマチックに表現することができる「奇しくも」。これを機に、正しい読み方を覚えておきましょう。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)