見た目が似ているこの2つのパスタソースですが、実は全く異なる料理です。今回はボロネーゼとミートソースの違いについて解説します。
ボロネーゼはイタリア・ボローニャ地方発祥のソースで、「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ」とも呼ばれます。
主に粗びきの牛肉やパンチェッタ、トマト、玉ねぎ、にんじん、セロリ、赤ワイン、そして牛乳やクリームを使い、時間をかけてじっくりと煮込みます。そのため、深い旨みとコクが特徴で、色は茶色がかった仕上がりになります。
伝統的には「タリアテッレ」や「パッパルデッレ」などの幅広のパスタにかけて食べられますが、ポレンタやニョッキと合わせることもあります。
ミートソースはアメリカで進化した料理で、ボロネーゼから影響を受けています。
基本的には、ひき肉(主に牛肉)、トマトソース、にんにく、玉ねぎなどを使い、比較的短時間で作れるのが特徴です。トマトが多く使われているため、赤い色をしています。
日本では、ミートソースは甘めに調理されることが多く、ケチャップやウスターソースが加えられることもあります。スパゲッティにかけて食べるのが一般的で、缶詰やレトルト食品としても親しまれています。
発祥地:ボロネーゼはイタリア・ボローニャ、ミートソースはアメリカで発展。
パスタの種類:ボロネーゼはタリアテッレや幅広のパスタに合わせるのが主流。ミートソースはスパゲッティと合わせることが多い。
味の深み:ボロネーゼは肉の旨みとコクが主役。ミートソースはトマトの風味が強い。
トマトの量:ボロネーゼはトマトが控えめ。ミートソースはトマトが多め。
味付け:ボロネーゼはシンプルな塩コショウ中心。ミートソースはケチャップやウスターソースで甘めに仕上げられることが多い。
似ているようで異なるこの2つのソース、ぜひメニューで見かけたら違いを楽しんでみてください!
まとめ/暮らし二スタ編集部